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レヴオル・シオン  作者: 群青
第三部 「流転の章」
156/375

第151話 謎


「はふぅ……」

「大丈夫か白?」


 フラつく白を後ろから支えてあげる。


「ん…… 大丈夫」


 どこか痛い所があればおに~ちゃんがペロペロしてあげようと思ったんだが大丈夫そうだ…… チョット残念。


 目の前に倒れているのはジャバウォック……

 二代目第9魔王 “破壊獣” ジャバウォックだ。


 フッ…… フハハ…… フハハハハハハハハ!

 やったぞ! 対魔王戦で初めて無傷で勝利したぞ!

 もっとも敵の能力的にかすり傷でも致命傷になりかねない危険な相手だったからこそではある。

 本人が死にたがりだったのも大きい。


 もしジャバウォックが限界突破(オーバードライブ)後も狂ったままだったらかなりヤバイ事になってただろう。

 一応プランもあったが危険な賭けだったからな。


 まぁ、そんな事はどうでもいい! たとえ過程がどうだろうとも最終的に勝利すれば良いのだ! 第9魔王ジャバウォックに完勝した。


「終わったな」

「ん?」


 話しかけてきたのは槍王シュタイナー…… そう言えば彼も魔王に止めを刺したかったんじゃないだろうか?

 気にしないとは言ってたけど……


「えぇっと…… 憂さ晴らしします? 遺体に鞭打つのは俺の主義に反するんだけど、仲間を…… 部下を殺されたのはアナタだ。溜め込むくらいだったら放出して下さい」

「いらん。言っただろ? 魔王ジャバウォックに恨みはない」


 さいですか…… 本人が納得してるならイイさ。


 さて…… ここで問題になってくるのは魔王ジャバウォックのご遺体をどうするかだ。

 魔王ミューズはこちらで埋葬した。

 魔王レイドは全身ふっ飛ばしたから関係ない。

 魔王ウォーリアスの遺体ってどうしたんだろう?


 このまま放置してバラ◯スゾンビみたいなのが誕生されても困る。


「白、魔王ウォーリアスの遺体ってあの後…… 俺と琉架が神隠しに遭った後、どう処理したんだ?」

「神……隠し……」


 ガシッ!


 白が俺の胴体にしっかり腕を回し抱きついてきた。離すモンか!って感じだ……

 そう言えばウォーリアス戦後、これくらいのタイミングで神隠しに遭ったんだっけ?

 アレは魔王になりたての俺と琉架の接触によって引き起こされた悲劇だ。二人の魔王の力が安定していなかったのが原因だろう。

 少なくとも俺の力は安定している。ミラの時も大丈夫だったし、たぶんあんな悲劇は繰り返されないハズだ。

 ただし魔王プロメテウスを倒した直後は注意しておいた方がイイだろう。


「大丈夫だよ、今度は一緒にいるから」


 そう言って頭を撫でて落ち着かせる。

 結局、離してはくれなかったけど…… まぁいいか。

 最悪、神隠しに遭っても自力で戻ってこれるし…… 好きにさせておこう。

 美少女に抱きつかれるのイヤじゃ無いし。




「俺が聞いた話では研究のために氷漬けにされて、どこかに運ばれていったらしいぞ?」

「研究、氷漬け、運ばれてった?」


 そんな事をするのはやはり原初機関だろうか?

 あいつ等、穴の底で魔王復活計画とかやってないだろうな?

 もっとも魔王の力を失ったウォーリアスなど大した脅威ではないが。


 しかし研究目的かぁ……

 どうしたものか。


「個人的には戦士にそのような仕打ちをするのは気が進まんな。

 例え相手が魔王であっても……」


 槍王がそんな事を言った。

 彼は自分のギルドに「騎士団」と名付けるくらいだから、自分なりの騎士道精神ってヤツを持ってるのかもしれない。そして死者に鞭打つ行為はその騎士道精神に反すると思っているのかもな……

 俺もジャバウォック自身に罪が無いとは思わないが、研究解剖されて標本にされるのは忍びなく思う。


 何と言っても2400年も罪の意識に苛まれてきたんだからな。

 ついでに言えば、マブダチが研究解剖なんかされたって聞いたら第1魔王がキレそうで……


「研究素材にするのは止めようと思う…… いいかな?」

「ん…… 賛成」

「俺も依存はない」


 討伐証拠は黒田先輩が斬った右腕でも提出すればいい。

 本体の方は…… どうしよう。

 埋葬するには土がない。ここは大氷河だから近くに適した場所があるとは限らない。

 ならば荼毘に付すか。

 地下坑道だけど天井高いしまぁいいか、燃やしたら速攻で離れれば。


 そう言えば槍王騎士団の人たちはどうするべきなんだろう? 一緒に焼くか、それとも後で回収に来るか……

 そこは槍王に任せよう。要請があれば一緒に荼毘に付す。


「ツッ!!」

「白?」


 俺にオポッサムみたいにくっついていた白が小さな声を上げた。


「うぅ……うぁ……」


 見れば白の左頬を血が滴り落ちている。


「白、見せてみろ」

「うぅ…… おに~ちゃん…… 痛いよ」


 白は左眼から出血している、間違いない、アレ(・・)が始まったんだ。


「どうした? 負傷したのか?」

「みたいですね、俺は白を連れて行くので、すみませんが黒田先輩の方をお願いできますか?」

「ふぅ、分かった。仕方あるまい……」


 良し! 押し付け成功!


「おに~ちゃん……」


 不安そうな声を上げる白に危険がないことを教えておくか。

 槍王に聞こえないように小声で……


「大丈夫、それは左眼が緋色眼(ヴァーミリオン)に変化してるんだ。痛みも直に治まる」

緋色眼(ヴァーミリオン)…… おに~ちゃん達と一緒?」

「あぁ……」


 緋色眼(ヴァーミリオン)への変化が始まったということは、白の魔王継承が確定したな。

 それはつまり新たな嫁魔王の誕生だ!

 あぁ、それと六大魔王同盟もな。全魔王の半数が参加する同盟だ…… 世界征服とか余裕で出来るんじゃね?

 まぁ興味ないけど……


 効くかどうかわからないが、白の血から血液変数(バリアブラッド)で痛み止めを生成し投与する。

 その後、魔神器から包帯を出して巻いてあげる。眼帯はミラの魔神器に入れっぱなしだった……

 眼帯美少女・白は後のお楽しみだな。


「き……霧島……」


 白の手当てをしていると名前を呼ばれた、そこには槍王の肩を借りた黒田先輩がいた。


「魔王を…… 倒したのか?」

「はい、これでD.E.M. の一歩リードですね」

「チッ!」


 正直、チーム・レジェンドに逆転の目は無い。コレで彼は一年間トゲ付き肩パット確定だな。


「それじゃ行きましょうか。まだ第10魔王が残ってます」

「ちょっ! ちょっと待て! 俺の腕を……!」

「はい?」

「俺の腕を持って行ってくれ! アレが無いと元通りに戻せないだろ!」


 黒田先輩が斬られて放置されたままの自分の腕を見ている、腕があっても元通りには戻せない気がするんだが…… コレもただの推測だ、試してみるべきだろう。

 もしダメだったら機人族(イクスロイド)に義手を作ってもらえばいい。きっと今までよりも高性能な腕になるぞ?


 黒田先輩とジャバウォックの腕を拾い上げ魔神器に突っ込む。


 そういえば白が第9魔王を継承したってコトは、あの危険極まりない能力(ギフト)も受け継いだってコトだよな?

 事象破壊(ジエンド)は自分にも効果があるし、訓練は慎重に行わなければな。


「よっと」

「ひゃっ! お……おに~ちゃん!?」


 一応怪我人と言う事になってる白をお姫様抱っこしてやる。片目だと慣れるまで歩きにくいのは俺も経験している。

 身体の小さい白はおんぶしても受けられる恩恵が少ない、だったらこっちの方がイイや♪ 真っ赤になってる白がとても可愛い! 思わず教会から連れ去りたくなるくらい可愛い!


「それじゃ今度こそ行きますか?」

「ぁぅぅ~……///」


「いや…… ちょっと待て、霧島……」

「はぁ? まだ何か?」

「いや…… アイツ…… どうするんだよ?」

「アイツ?」


 黒田先輩の視線の先には…… 土下座ポーズのままピクリとも動かない肉の塊…… あ! 勇者(仮)だ。結構本気で忘れてた……

 ここに投棄していってもイイんだが…… 一応声は掛けておくか。


「お~い、バカ勇者、もう行くぞ?」

「ふっ…… ふふふ…… まだ俺を勇者と呼んでくれるのかい?」


 うわぁ…… 面倒臭い角度で沈んでるなぁ…… 拘わりたくないなぁ……

 それでもこんな奴でも弾除けくらいにはなってくれるかな? 今この即席パーティーの中で戦力になるのは俺と槍王だけだ。

 俺と白の二人っきりなら、道すがら敵に出くわしても跳躍衣装(ジャンパー)で逃げればいいだけだが、負傷者を連れてると手が足りなくなるかもしれない。


 要するに肉壁一つあるだけでも結構違ってくる。

 ちなみに槍王は弟子の使っていた穂先を失い少々短くなった槍を確保している、形見のつもりかもしれないが……


「勇者とはどんな困難、どんな挫折も乗り越えて自分の糧にする存在だろ?

 一度や二度や三度や四度の失敗で挫けてどうする! それを乗り越えてこそ『真の勇者』だろ!

 ここで終わる様な器なら、やはり『真の勇者』はネヴィルの方だったのか?」


「なんだと……? あんな…… あんなニセモノに本物の勇者が負けるハズ無いだろ!!!!

 見ていろ!! 俺は勇者だ!!!! 例え何度倒れても、その分強くなれるんだぁぁぁ!!!!」


 バカ勇者、アッサリ復活。相変わらず単純な奴だ。

 きっと鬱こじらせても寝て起きれば復活するだろう、どんな猛毒を喰らっていても宿屋に一晩泊まれば治るのは勇者のお約束だからな。


「ところで…… ナニか武器を貸して貰えないだろうか?」


 …………


 ハァ…… やっぱり置いて行けば良かった……

 しかしコイツに俺専用の魔器は使えないだろうし…… 仕方ない……


 予備の愚か成り勇者よ(フーリッシュ・ブレイブ)を貸してやるか。

 お前に相応しい武器だろ? 消毒して返せよ?




---クリフ・フーパー 視点---


 想定外だった……

 まさか魔王プロメテウスがあんな物を用意していたとは……


「炎帝の爪よ敵を切り裂け!

 炎帝の牙よ敵の喉笛を噛み千切れ!

 炎帝の息吹よ全ての敵を焼き尽くせ!

 神炎帝(ギル・ド・ブレア)!!!!」


 ゴオオオオオォォォォォーーーーーォオ!!


 数千℃にもなる巨大な火柱が魔王プロメテウスを飲み込む。

 どんな生物でも…… いや、鉄機兵でもあの炎には耐えられるハズがない!

 魔法王団の連中が耐熱結界を張らなければ近くにいる俺達も無事では居られなかったハズだ。


 しかしそんな炎の中をソイツは悠然と歩み出てくる……


「魔弾『無限流星群(インフィニット・メテオ)』!!」


 数千・数万は有ろうかという分身の矢が射られる。

 それらはただの一本も外れることなく、全て魔王プロメテウスに直撃する。


 しかし傷一つつけることが出来ない……


「ダメだね…… アタシが使える属性魔術は今ので打ち止めだ、アイツは完全魔法防御を持ってる」

「ちっ…… 私の使える最上位弓術も効果なしです……」


 カシャッ カシャッ……


 爆炎の中から魔王プロメテウスが歩み出る。魔法王と弓王の攻撃を物ともせずに……

 その姿は全身を鏡のような銀色で輝かせたフルプレートアーマーを纏っていた。

 いや…… パワードスーツと言った方が正確かもしれない。


 今我々はどこかのビルの一室に囚われている。

 この部屋に飛ばされた我々を待ち構えていたのは初めて見るタイプの白銀の鉄機兵。

 最初はただの兵隊の一種だと思った…… だが違った……

 あらゆる攻撃を弾き、どんな魔法も寄せ付けない…… そんな反則級なスペックを備えていたのだ。


 この部屋に飛ばされたのは全部で10人。

 俺とシャーリー、王連授受の三人『剣王レヴィン』『魔法王ラケシス』『弓王シルヴィア』、勇者の仲間の炭鉱族(ドワーフ)のグレイアクス。

 剣王連合のセドリック、魔法王団のチェスターとマーガレット、エルヴン・アローのパメラだ。


 すでに全員が一通り攻撃しているが、傷一つ付けられない。


「あの装甲、恐らく神聖銀(シルラル)の合金だろう。これ程の物理・魔法防御が可能とは…… 完全にお手上げだねぇ」


 アレは内部魔力により駆動するパワードスーツのようなもの、俺の『磁力円陣(コン・パス)』すら効かないのだ……

 神那も磁力対策の可能性を示唆していたが、完璧な無効化策を用意されていた。

 だからと言って諦める訳にはいかない! 如何に完璧な対策が取られていようとも戦いようはある。

 ここからが本番だ。


 敵は今まで、まるで実験でもするようにこちらの攻撃を受けていたが、こちらに攻撃手段が無いと分かれば当然反撃に転じてくるだろう。

 向こうからの攻撃が始まれば、必ず隙ができる。

 今は完璧な鎧を身にまとっているが、絶対に隙間があるはずだ。

 魔王とは最強の存在ではあるが、決して無敵ではない。


 プロメテウスが腰を落とし溜めを作る、機械にそんなモノが必要なのか? それともエネルギーの充填だろうか?

 どちらにしても攻撃が始まる。


 ドン!!


 重そうなナリをしているのに予想以上に速い!

 ターゲットは…… 剣王レヴィンだ!


「あぁん?」


 バキィ!!


 剣王は逆手に持った剣の鞘で敵の攻撃を受け止めた。

 うぉ! すごい! 流石は剣王と呼ばれるだけのことはある……


 剣王は敵の攻撃を受け止めたまま、腰の後ろにマウントされていた短刀を逆手で抜き構え、目を細め……


「剣王流…… 筋断(すじだ)ち」


 ズギャン!!


 目にも留まらぬ速さで敵の鎧の隙間に剣閃を叩き込んだ!


「ちっ!」


 剣王は舌打ちを溢し、敵に蹴りを入れて距離を取る。


「あいつ、鎧の下にも神聖銀(シルラル)のチェインシャツでも着込んでるのか? 普通なら両手両足を切り離してた所を…… そんな重装備をしてたらトンデモナイ重量になる筈だがな……」


 手にしていた短刀は刃毀れしている。

 その様子を見たプロメテウスは、より一層大胆な攻撃を繰り出してきた。

 殴る蹴るの単純な攻撃だが、防御は一切気にしないものだ。


「こっちの攻撃は怖くないってか? ナメやがって」


 剣王は既に刃毀れしている短刀で、敵が動き回る事で新たに顔を覗かせた隙間を狙い剣閃を叩き込んでいく。


 ギャギャギャギャリン!!!!!


 敵の全身数十ヵ所を的確に攻撃した。

 しかし一つも手応えを得る事ができなかった。


「あ~あ、ボロボロだ…… これ名工ムラマサの初期型の名品だぞ? 勿体ねぇ……」


 剣王はボロボロになった短刀を見ながら愚痴をこぼしている。

 そして敵から視線を外しこちらを見てきた。


「それで隊長殿、首尾はどうだい?」

「えぇ、上々です」


 その言葉とともに敵の動きは鈍くなり、完全に動けなくなった。

 俺の策が上手い具合にハマったらしい。


「油断したな、今の攻防の間に錆卵(ラストエッグ)で生成した砂鉄をお前の鎧の隙間に忍び込ませ固めさせてもらった。 その鎧は二度と動かない、そろそろ出てきたらどうだ?」


 ギギギ…… ギシ……


 相変わらず一声も上げず反応は無い、無理やり体を動かそうとしている。

 ならば仕方ない。


「今なら鎧の隙間から内部に魔法を通せるはずだ。魔法王、よろしく頼む」

「ふむ、では一丁、大魔法を内部に打ち込んでみるか」


 キュイイイィィィィィィン ―――


「まて! 何の音だこれは?」


 音の発生源は…… 魔王プロメテウス本人?

 見れば僅かに開かれ固められた鎧の隙間から光が溢れだしている!


「ぜっ! 全員伏せろぉぉぉ!!」


 次の瞬間、聖霊銀(シルラル)合金の鎧を内側から突き破って、膨大なエネルギーの光線が全方位に向かって放たれたのだった。



---


--


-



「うっ……!」


 冷たい風に吹かれ目を覚ます……

 いや、眠っていた訳では無い。ただ光線をモロに見てしまった為、しばらく目を開けられなかったのだ。

 俺達が居た部屋は壁も天井も殆んど残っていなかった…… もしここがビルの下層階だったら、今頃倒壊したビルの下敷きになっていただろう……

 自分の城でなんて無茶な事をするんだ…… 死を恐れず特攻してくる可能性があると言われていたが、まさかここまでの暴挙に出るとは…… こんなの完全に自爆だ。

 目の前にはあの頑丈だった鎧の上半身を完全に吹き飛ばし、下半身しか残っていない残骸…… 中身はどうなった? 光に紛れて逃げてしまったのか?


 光線は下方向へは殆んど放たれなかったのは幸運だった、取りあえず俺は無事だが……


 !!


「ぜ……全員無事か!?」


「……う……うぅ……」

「…………」


 何人かは負傷者が出てる…… しかも数人はピクリとも動かない…… ま、まさか……


「シャーリー、怪我人の治療……を……?」

「………… ゴ……ゴメン、クリフ…… ドジった……」


 シャーリーは右脇腹を大きく抉られ、今にも死にそうな大怪我を負っている!


「シャーリー!! 急いで治療を!!」

「ゴホッ…… こんな精神状態で…… 出来るワケ……ないでしょ……」

「くそっ!! 誰か治癒魔法を!!」

「こっちも重傷じゃ……」

「ウチも……」


 治癒魔法の使い手である魔法王団のマーガレットと、エルヴン・アローのパメラは揃って瀕死の重傷を負っている。

 くそっ!! 自分の身より彼女たちの安全を優先すべきだった!


「とにかく治癒魔法を使える奴を探すんだ! このままじゃ……」


 ガシャッ!! ガシャッ!! ガシャッ!!


 ……え?


 何処からともなく鉄機兵が現れた…… それも今さっき自爆した神聖銀(シルラル)合金製のパワードスーツと同型の…… それが三体も……

 嘘だろ? それに魔王が乗り込んでたんじゃないのかよ?




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