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レヴオル・シオン  作者: 群青
第二部 「魔王の章」
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第98話 第7魔王・後編


「女神! ルカにピッタリの二つ名じゃのぉ! キレイで優しくてオッパイも大っきい! 正に女神様じゃ!」

「ウ……ウィンリーちゃん、あんまりその二つ名で呼ばないでぇ……慣れてないの!」


 アーリィ=フォレストが琉架を睨んでる…… 否! 睨んでいるのは琉架の胸だ。気持ちは分かるぞ! 俺も時折り無性に眺めたくなる。

 しかしヤバイな、このままでは魔王アーリィ=フォレストに敵認定されてしまう。こんな事なら巨乳化魔術の開発に本腰を入れておくべきだった!


「それでカミナよ、“禁域王(きんいきおう)”ってなんじゃ?」


 あぁ…… そこには触れないでほしかった。女神の方だけイジっててよ、こんなゲスヤローの事は忘れて女神を(あが)(たてまつ)ろう。


「なんかカッチョエエ響きじゃのぅ! “禁域王”って!」


 あぁ! そんな曇りの無い純粋な瞳を向けないで! 響きのカッコ良さとはとは裏腹に、その内容は俺の煩悩を煮詰めたようなモノなのだから!


『禁域とは即ちハーレムの事じゃ、我の真なる主は艶福王でもあり、おなご達にモテモテなのじゃ。近い将来ハーレムを築き上げる事じゃろう』


 だからアルテナ! 余計なこと言うな! 幼女に悪影響だろ!

 あ…… ウィンリーは合法ロリだっけ? ならばいずれウィンリーも迎え入れるのもアリか…… 彼女は第2夫人候補なんだから。


「おぉ! カミナのハーレム! 余も入るぞ! ルカも一緒に入るじゃろ?」

「ふぇ!? ウ…ウィンリーちゃん意味分かってるの!? その…… わ……私も入って……イイの?」


 ウィンリーでかした!! ナイス誘導!! 今度ケーキバイキングに連れてってやるぞ! フューリーさんの目を気にせず好きなだけ貪り食うがイイ!


 しかし以前から思ってたんだが、この世界の人はハーレムに嫌悪感を抱かないのか? 俺にとって実に好ましい世界…… どうやら俺は生まれる世界を間違えたらしい。

 だがそれはどうでもイイ、今俺はシニス世界にいる! この世界こそ俺の求めたアルカディアだったのだ!


「…………」


 あ、いけね、アーリィ=フォレストが複雑そうな視線を送ってくる。一瞬忘れてた。


「あ……あなた達って…… そういう関係だったの?」

「え!? やっ…… そっ!! その、神那の禁域王って二つ名は…… えっと……」


 琉架が否定せずに言葉を濁した! 俺ってもしかして本当に禁域作れるんじゃねーの? 未来は明るいぞ!


「フハハハハーーー! 見るがいい、この薬指に輝く指輪を! コレこそが余とカミナが将来を誓い合った証じゃ! カミナ自らが作り出してくれた婚約指輪じゃーーー!!」


 思わず頭を抱える……

 俺は将来を誓い合った覚えもなければ、婚約指輪を渡した記憶も無い。しかし今更否定も出来ない…… 要するにウィンリーの言う通りってワケだ。

 俺の婚約者は有翼族(ウィンディア)で、幼女で、合法ロリで、第5魔王…… 設定盛り過ぎだろ?


「ウ…ウソよ、魔王同士がこんなに仲がイイなんて…… ましてや結婚なんて…… 本来魔王とはお互いの魔王の力を奪い合うはずよ! 心から信頼するなんて出来っこない!」


 そんな事は知らん。確かにウォーリアスなんかはソッチ系の魔王だったが、全員が全員、そんな収集癖持ちじゃないだろ? ウィンリーはもちろん、アーリィ=フォレストも……


「フフン! 余とカミナが婚約したのは、まだカミナが人間だった頃の話じゃ! そんな下心があろうハズ無かろう!」


 だから婚約は…… 何だかどんどん取り返しのつかない事態になっている気がする。もちろん今の時点でもアウトだが、次にウィンリーに会う時には結納でも始まるんじゃないか?


「う……うぅ…… ウィンリーが結婚…… 私より先に…… ウソよ…… あんなお子ちゃまが!

 ウゥ~~~! バ…バカァ!! 羨ましくなんかないんだからね!! うわぁぁぁーーーん!!」


 魔王アーリィ=フォレスト、二度目の逃走。ツンデレっぽい捨て台詞を残して引きこもり部屋の方へ逃げていった。アレは打たれ弱いとかのレベルじゃ無い、豆腐だ。豆腐メンタルだ。


「なんじゃ?アイツは、心配せんでも式には呼んでやるのに」


 ウィンリーは既に挙式まで視野に入れてるらしい。誰にも相談せずに電撃婚とかすれば、スカイキングダム株が大暴落しそうだな。

 ちゃんとフューリーさんに相談してね? 確実に猛反対してくるだろうけど……


「アーリィさん行っちゃった…… 困ったね? これじゃいつになっても本題に入れないよ」


 確かに…… 久しぶりの再会に思い出話の花が咲くのは仕方ないけど、いちいち泣かれると時間が掛かってしょうがない。

 まぁ、今回の逃走の原因は明らかに俺の日頃の行いだ、責められないな。


『確かにこのままでは埒があきませんね、私が主に変わり皆様のご用件を伺いましょう』


 本来は魔王の世話係の精霊に話すような事じゃないんだが、今回に限って言えば、この精霊さんに話せば事がスムーズに運ぶ気がする。



---



『ゲート発生能力…… ですか』


 取り敢えずこちらが求めるモノと、何故そう考えるに至ったかを説明する。


『確かにカミナ様の仮説だと、旧・第11魔王と第12魔王にはゲートを作り出せる能力があったと思われますね。

 そして主ならその方法を知っているでしょう』


 おぉ! さすが探究者! ただの泣き虫じゃないワケだ!


『ただし主が教えてくれるかどうかは別の話になりますが』


 げぇ~~~、お使いイベントの予感……


『我が主は性格が悪く、人にモノを教える事を勿体ぶる傾向があります。逆に自分の話したい事は相手の迷惑を考えず何時間でも、何日でも、永遠話し続ける事もあります』


 俺も多かれ少なかれそんな所があるけど、そこまで酷くないぞ? 性根が腐ってるのかな?


「ドリュアーーース! 余計な事は言わないでって言ったでしょ!!」


 魔王アーリィ=フォレスト、三度登場。あれ? 四回目の登場だっけ?

 どうやら話は聞いていたらしい、ここは奴の城だ、盗聴・盗撮は間違いなくされているだろう。


「コホン」


 アーリィ=フォレストはワザとらしく一回咳払いをすると……


「“門を開きし者(ゲートキーパー)”よ」

門を開きし者(ゲートキーパー)?」


「そう…… 理論上、魔王なら誰しも習得可能な高等能力、レイドが使えたのは元々転移能力者だった為、適性があったのよ」


 なるほど…… つまり今の俺にも適性があるって事だな。


門を開きし者(ゲートキーパー)の習得方法は知っるのか?」

「うっ……!」


 プイッ


 目を逸らされた…… 彼女には学んでほしいモノだ、女の子に目を逸らされると傷つく男心を…… 俺だけかもしれないけど。


「お……教えて上げてもいいけど、条件が三つあるわ!」


 えぇぇぇ~~~ 俺が敢て心底嫌そうな顔を見せると……


「ふ……二つでもいい……けど」


 簡単に一つ減った、なんて扱いやすいんだ。


「ゴ……ゴメンナサイ…… 本当は一つだけで……良かったんです……」


 このままジト目で眺めていればタダで教えてくれるんじゃないか?


「うぅ…… 本当はお願いしたいことがあるんです…… グスッ…… ゴメンナサイ、嘘つきました…… ヒック……」


 泣くなよ、まるで俺がイジメたみたいじゃないか。


「いいよ、三つ聞くよ。こっちは教えを乞う立場なんだ」

「あ……ありがとう…… ヒック、でも本当に困ってたトコロなの……グス」


 女魔王ってみんなこんな感じなのかな? だったら嬉しいんだけど……

 それはあり得ないか、第3魔王も第6魔王も性格悪いし……


「その…… 二人が人族(ヒウマ)出身の魔王なら知ってると思うけど、今この大森林は第6魔王ミューズ・ミュースから攻撃を受けてるの」

「あぁ、聞いている。人族(ヒウマ)耳長族(エルフ)が同盟を結んでいる事も、ただ第7魔王はこの戦争には一切関与していないとも聞いている」


「そ……そう、私はキング・クリムゾンさえ無事なら、他がどうなろうと割とどうでもイイの」


 清々しいほどの無責任っぷり、第7領域・大森林は彼女の支配領域では無いのか? まぁ、支配領域を命がけで守らなければならない決まりなど無いからな。

 領域捨てて異世界に旅立った魔王がいるくらいだし……


「でもミューズがとんでもない事を始めたの。そのおかげでキング・クリムゾン並びに地下の『神代書回廊(エネ・ライブラリー)』が存亡の危機なのよ」

「何だと?」

「『神代書回廊(エネ・ライブラリー)』は全人類(オールセトラ)の宝と言ってもいいモノよ、これを潰される訳にはいかない!」


 同意見だ! 俺も『神代書回廊(エネ・ライブラリー)』はめっちゃ見てみたい!

 ただその全人類の宝をたった一人の魔王様が独占しているのが気になるのだが……?


「潰されるとはどういう事じゃ? お主の能力を持ってすればここを守り抜く事など容易かろう?」

「確かにミューズが直接乗り込んできても、退ける事は難しくない…… でも今回は相手が悪い」


 どういう事だ? 魔王本人より操られた手下の方が厄介だっていうのか? 例えば龍人族(ドラグニア)が複数人で攻めてきたら確かにヤバそうだが……


「今回、あの淫乱糞…… アイツが操った生物が問題なの」


 淫乱糞ビッチ呼ばわりの発信元発見。第7魔王発信だったのか。


「あのバカ…… 要塞龍(フォートレス・ドラゴン)を操っちゃったのよ……」


「要塞龍だと? 当然、海に住む種だよな?」

「えぇ、要塞龍・海洋種 ギガンティクシス。史上最大の生物で、その体長は200kmを越えると云われているわ」


 200……km? 確か№3で30kmだったよな? 恐らくは蛇に近い形態、いわゆる東洋龍の形態をしてるのだろうが、いくらなんでも無茶苦茶だ!


「そんな超巨大生物が今まさにココに向かって来ているの、コイツに住み着いてるコバンリュウの数は数十万は下らないわ。

 もちろん私だって魔王の端くれ、コバンリュウ程度なら100万匹来ようと倒しきる自信はあるけど、さすがに200kmの龍はムリ。押し潰されちゃう」


 そりゃそうだろう…… 胴回りだけでもこの塔より遥かに巨大だろうしな。


「よっぽど恨まれてる……いや、嫌われてるのか? そこまでされるって尋常じゃないぞ?」

「し……知らないわよ! 私はただ静かに暮らしていたいだけなのに……」


『よく言うわ。お主アトランティスを沈めたではないか。恨まれて当然じゃ。むしろコレは意趣返しだろ?』

「うっ! だ…だってアレは、アイツがちょっかい掛けて来たから……!」


 そう言えば第一次魔王大戦でアトランティスが沈んだ戦いは、第6魔王と第7魔王の戦いだったと聞いたことがあるな。

 魔王の端くれですらそんな事が出来るのか……


 しかし困った事になったぞ。確かに魔王ミューズはいずれ何とかしなきゃいけないとは思っていたが、時間制限を付けられるとは……


「ミラの話だと、第6魔王の洗脳は魔王本人が解くか、何年もの長い時間を掛けて効果が薄まるのを待つしか対処法が無い……って聞いたんだが?」

「えぇそうよ、アイツの洗脳解除法はその二つしか無い…… て、ミラって誰?」

「ミラ・オリヴィエ、その第6魔王の一人娘だ。本名はセイレーン・ミュース・リープス」


「はぁ!? アイツに娘!? ウソでしょ!?」

「言っとくけど、ミラは母親に似ないで良い子だから、間違っても娘に仕返しとか考えないでくれよ?」


「わ……分かってます! ……てか娘がいるの!? あんな淫乱糞ビッチ 一生結婚とか出来ないと思ってたのに…… あんな奴にも先を越されたの?私……」


 どうやら第7魔王には結婚願望があるらしい…… 見た目は可愛いんだけどな…… 引きこもってたら出会いなんかあるハズ無いだろ。まずは外に出ろ、全てはそれからだ。

 もっとも外に出たからと言って、出会いがあるとは限らない。魔王に釣り合う男はコンビニでは買えないからな。


「そのギガンティクシスってのは、今どの辺にいるのか分かってるのか?」

「ん…… ドリュアス?」

『はい、今現在、大森林に上陸寸前といった所でしょう。要塞龍・海洋種は地上では非常に鈍重ですが、あれほどの巨体ならこの廃都まで1週間ほどかと思われます』


 殺すのが早いか? 如何に200kmクラスでも核融合を使えば殺せるよな? ただ要塞龍はその名の通り防御力が異常に高いんだよな…… 相手がデカすぎてどれ程の効果があるのか予測がつかん。

 さらに上陸されてからだと大森林に被害が出る……


 つまり要点をまとめると……


「第6魔王ミューズ・ミュースを殺せってことか?」

「え~……と…… はい……」


 やっぱり……


「割に合わねーよ、魔王殺しがどれだけ大変か今更言うまでも無い」

「ぁう…… ゴ…ゴメンナサイ……」


 ぶっちゃけそこまでするくらいなら門を開きし者(ゲートキーパー)なんか覚えなくてもいい、嫁達が居れば俺はこの世界でも幸せになれる。

 しかしこの世界で生きていくのであれば第6魔王の存在は邪魔以外の何者でもない。そもそも和解や説得は不可能だ。それはミラのケースからも明らかだ、大体このまま放置していたらいつかミラの存在に気付くかもしれない、もっとも娘の事は忘れている可能性もあるが……


「お願いします。助けてください」


 この娘はなんでこんなにキャラがブレブレなんだろう? 引きこもりの弊害か? 他人との接点が無かったから自分のキャラが固まってないのか…… 2400年も生きてるクセに。

 第7魔王アーリィ=フォレストの人生密度は限りなく透明に近い、とにかく薄いようだ。きっとうちのカルピスより薄い。

 もしかしてやりようによっては、この子を俺色に染めることが出来るんじゃないか? ここで貸を作って行く行くは……


 いや、貸を作る前に問題がある。


「魔王ミューズの所へどうやって行くの? アイツは海の底に居るんだろ?」

「それは大丈夫、私には属性変化魔法があるから」

「属性変化魔法? 初めて聞くな…… 何だそれ?」

「フフン♪ 知りたいですか? だったら……」

「要点だけを簡潔に答えろ、30秒以内に」

「あ、はい……すみません、えっと…… 私が開発した魔法です。生物や魔術の性質を変える事が出来ます。

 例えば氷を燃やしたり、鳥に深海魚並みの潜水能力を与える事が出来ます」


 ほぅ…… なかなかすごい魔法じゃないか、そんなモノを自主開発できるとは大した才能だ。


「ただし、今はまだ単体にしか使用できないので、誰かお一人にしか掛ける事が出来ません。スミマセン」


 つまり俺か琉架、どちらかしか行けないって事だな…… ミューズ・ミュースといえば、「世界一美しい」とか「美の極致」とか呼ばれるほどの美人だ…… 見てみたい! しかしそれと同時に「男殺し」の異名も持っている…… 俺、魔王だし大丈夫かな? いや、魔王でも男だ。行くなら琉架が行くべきだ。


 しかしそうなると、もう一つの問題…… 要塞龍をどうするかだ。

 体長200kmもある巨大龍をアスポートで封印するのは不可能だ。仮に出来たとしても地下20メートルに封印したんじゃ直ぐに這い出てくるに決まってる。巨大龍にしてみればちょっと砂掛けられた程度だ。そもそも全部埋まりきらないだろ?

 巨大龍を足止めできるのは、やはり琉架の『星の御力(アステル)』だけだ。

 浮力の無い地上へ出てきた要塞龍・海洋種なら、ちょっと重力負荷を掛けるだけで動けなくなるハズだ。


 琉架が二人いれば問題解決なんだが、それは無理な相談だ。

 ならば俺が海の底へ行くしかないか…… 喜んでないぞ? いやマジで、魔王と戦うのは命がけだからな。


「お願いします、助けて下さい! もし助けて頂けたら私、あなたの奴隷になっても構いません!」


 卑屈すぎだろ…… 最初の勢いどこ行った?

 確かに魔王なら奴隷の一人や二人居たって不思議はないが、奴隷魔王は反乱が怖い。


 とにかくコイツの処遇は事が済んでからだ。俺としては門を開きし者(ゲートキーパー)の習得法と神代書回廊(エネ・ライブラリー)を見せて貰えれば満足だ。危険手当は別途請求するって事で……


「神那ぁ、どうするの?」

「う~ん…… 先輩の為にも門を開きし者(ゲートキーパー)は必要だ。それに第6魔王は放置できない…… やるしかない」


 生き埋め中の巨人族(ジャイアント)の事もあるしな。


「琉架は巨大要塞龍を頼む、『星の御力(アステル)』を使えば殺さずに足止めできる」

「アレ? 神那が行くの? ……えと…… 大丈夫?」

「カミナは男の子じゃからのぅ、心配じゃ」


 女の子たちが俺の心配をしてくれる…… 確かに俺の下半身は信用ならないからな……


「ミラを連れてこうと思う。ミラなら属性変化の必要もないし案内もしてくれる、それに因縁もある」

「そっか…… うん、そうだね…… ミラさんは決着つけるべきだよね」

「あぁ…… 俺は一度ガイアへ戻る。琉架はコッチの事宜しく頼む」



「あ、ガイアで思い出したんだけど、要塞龍はもう一匹操られてたんだ……」


 なに?


「要塞龍・海洋種 ブロウレジオ。体長は80km程、そいつが今ガイアへ向かってるんだった……」


 コイツ…… 本当にキング・クリムゾン以外の事はどうでもイイんだな……


「そういう事はもっと早く言えよ!」

「ス……スミマセン!スミマセン!」


 ガイア自体は海から距離がある、しばらくは問題無いだろうが、厄介なのはコバンリュウだ。今頃防衛依頼が出てるんじゃないか? また先輩に文句言われる、みんなが出発する前にミラを捕まえないと。

 面倒な事になってきた……


 今日は勉強しに来たつもりだったのに、いきなり第6魔王と戦う事になってしまった。




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