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レヴオル・シオン  作者: 群青
第一部 「異世界の章」
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第9話 ピクニック

 私たちのギルド「機械仕掛けの神(デウスエクスマキナ)」ことD.E.M.が結成して3日がたちました。

 この3日間、私たちは個人で受けられるクエストをメインに受けてきました。D.E.M.としての活動は未だ無し。


 そして結成4日目。

 本日はギルド結成記念とメンバーの親睦を深める為にピクニックに来ています。

 場所は首都から100kmほど離れた山に鉄道と馬車を利用して半日かけてきました。夏のこの時期、風光明媚で非常に美しい高原でありながら人が滅多に入り込まない穴場です。


 あ、あとココ、第一種危険区です。


 なんで私たちがわざわざ危険区でピクニックをしてるのか、話は2日前に戻ります……


---


 ギルドカフェ「坩堝(るつぼ)


「先輩、質問があります」

「はい、なんですか? 神那クン」


 ここはギルドセンターに併設されているカフェ。私たちのギルドD.E.M.が誕生した場所でもある。神那はどうやらココが気に入ったらしい。いつもの無表情だけど嬉しそうにしているのが分かる。確かにこのカフェは色々な種族が出入りしていて好奇心を刺激される。いつかだれかと仲良くなれたらツーショット写真を撮らせてもらおう。


「我々のギルドD.E.M.は結成したばかりでギルドランクとやらが『F』に設定されてます」

「最初はみんな一番下の『F』ランクからのスタートだからね」

「しかし『F』ランクのギルドが受けられる仕事は、E~Fランクの魔物討伐とか採取の手伝いみたいのしかありませんよね?」

「まぁ、下済みだよね」

「これを数こなしていってランクを上げる、と、いうことですよね?」

「うん、そーだよ」

「それって具体的にどれ位の数をこなすんですか?」

「そーねぇ……私も詳しくは知らないけど……たぶん100か200……くらい?」


 神那の眼が変わった。あれは「そんなのやってられるか」って考えてる眼だな。


「お待たせしました~♪」


 私の頼んだ紅茶がきた。一口飲んでみる……これはあまりよろしくない……

 カップが温められてないし、蒸らしが足りてない、そもそもお湯の温度が低い上に茶葉も少ないと思う。

 家のメイドさんが入れてくれた紅茶はもっとおいしかったんだけど、こっちの世界にはゴールデンルールってないのかな?

 私が一人渋い顔をしているのをよそに神那と佐倉センパイが話を続けていた。


「まぁ、私ですらE~Fランクの魔物とか余裕なんだから確かにギフト持ちの二人がするような仕事じゃないよね、まさに人材の無駄遣い」

「メンバーが沢山いれば人海戦術でなんとか出来るけど……たった3人じゃ上位ランクになるまで何ヵ月掛かる事か」

「う~ん、それだとギルド結成時の条件を満たせなくなっちゃうし……どうしよう……」

「先輩、ギルドランクを一気に上げる裏技的なものは何かないんですか?」

「いや、確かに私は君たちの先輩だけど、この世界に来たのは2ヵ月早い程度だし……」


「佐倉センパイ、私も少し質問してもいいでしょうか?」

「うん? どーぞ琉架ちゃん」

「ランクの高いギルドってどんなクエストを受けられるんですか?」

「おぉ、良い質問だね。一言で言うと『冨と栄誉』が得られるクエストよ」

「冨と栄誉……漠然としすぎていて内容が分からないんですが……」

「例えば未発見の古代文明遺跡を発見とか、幻の薬草を採取とか、禁忌種の魔物討伐とか」

「そういうのは私たちは受けられない、でも達成しちゃったらどうなるんですか?」

「ん? どーゆーこと?」

「例えば…別のクエストの帰り道で偶然遺跡を見つけちゃったり、採取した普通の薬草の中にたまたま幻の薬草が混じってたり、オフの日にピクニックに行った先でドラゴン退治しちゃったりとか…」


「…………」「…………」


「「それだーーー!!!!」」


「ひぅっ!?」ビクッ


「そうだよ、高難易度クエストを達成すれば認めないわけにはいかないじゃないか」


 あ、神那が悪い顔してる。珍しく表情に出してる。


「過去には食べられるか調べようと持ち帰ったキノコが幻茸だったなんて事もあったらしいし。」


 あぁ、佐倉センパイまで悪い顔に……


「あ、あのね! それって故意にやったらルール違反になっちゃうんじゃ……」

「琉架! ルールに縛られていては世界は変えられない! 何故ならルールとは世界を形作るモノなのだから!!」

「そう! 何かを犠牲にしなければ新しい世界にはたどり着けない! 今回はルールが犠牲になる番なのよ」


 二人が意味不明なことを言っている。ギルドのルールの話なのに何で世界を語るんだろう?


 その後、なんとか説得を試みる。どうせメンバー不足なのだから熟練の冒険者さんに入ってもらえればギルドランクもきっと上がると思うし、きっとまだ考えていない方法があるはず。

 私の必死の説得が届いたらしい、故意のルール違反はやめてくれた。よかった、私の発言が発端だったから尚更良くない事に思えた。

 それからは日銭を得るため個別依頼をこなした。


 そして………


 何故か危険区でピクニック……もしかしてダマサれた?

 佐倉センパイが言うには、例え依頼を受けても禁忌種の魔物には簡単に会えるものじゃない、まして依頼が出ていなければ尚更らしい。

 ただしここなら『偶然』遭遇する可能性が有るらしい。よく見れば、周りには冒険者の集団がいくつか見える。どうやら同じ様なことを思いついた人たちみたい。ただ気合の入り方が違う、一集団20人以上でフル装備、私たちみたいに制服姿で呑気にピクニックシートを開いている集団はどこにも居なかった。

 なにか釈然としない、コレも暗黙のルールというものなのかな? やっぱり世間のルールって難しい。


---


 琉架を騙したみたいで気が滅入る。

 いや、この計画自体はサクラサクラ先輩が企てたものだ、正直こうなると思ってはいたが。

 もしもの時は先輩に全ての泥を被ってもらおう、実際、今回オレは何もしていない。こうなると思っていたが確信があった訳でもない。こうなればいいなと思っていたのは内緒で。

 先輩も言っていたじゃないか「犠牲がなければ新しい世界にはたどり着けない」って、じゃあ先輩に犠牲になってもらおう、俺の保身のために……


「いい天気でよかったね、景色もいいし、空気も美味いし」


 サクラサクラ先輩は飽くまで脳天気、これも一種の才能だな。

 しかし二人ともフラグの力を甘く見ている。動けば必ずトラブルが発生するのが主人公の宿命だ、もし何も起こらなかったら恥ずかしいので口には出さないがな。そういう意味では勇者と主人公は似ている。

 しかし確かにピクニック日和だ。若干パーティー内に不和を感じるがこの景色を見ていればわだかまりも解けるだろう、風が涼しくて気持ちもいい。


「あの私、今朝宿でお台所借りてお弁当作って来たんですけど……」

「おぉ~琉架ちゃん女子力高い!」

「………」


 不和って何? 俺の考えすぎだったようだ…


「サンドウィッチ? いいねピクニックといえばコレだよね、ナイスチョイス!」

「あ…ありがとうございます……初めて作ったので自信ないですけど……」


 あれ? そこはかとなく嫌な予感……琉架ってお嬢様だよな? 料理自体したことあるのか? どんな美少女にも弱点の一つや二つ有ったりする……お約束ってやつだ。

 見た目は美味そうだ、変な匂いもしない……にも拘らず俺の中で嫌な予感が膨らんでいく。まさかここでもフラグの力が働いているのか? いや、きっと大丈夫だ、俺は琉架を信じてる!


「神那? もしかしてサンドウィッチ嫌いだった?」


 琉架がしょんぼりしている。女神にこんな表情をさせる訳にはいかない! もはや食べないという選択肢は存在していない。覚悟を決める。


「そ…そんなこと無い! い…頂きます」


 パクッ


「………うっ………」

「う?」

「う……お……おぉ……美味いっ!? 何だコレ!? 超美味い!!」

「ほ…良かったぁ」


 フラグは回避された。琉架の女子力マジ高い!

 琉架がホッとした表情をしている、自信が無かったのは本当らしいが正直驚愕だ。


「……美味しい……これホントに初めて作ったの?」

「えっと…私、姉が二人いるんですけど、上のお姉さまが料理が趣味で小さい頃から教えてもらってました」


 なるほど英才教育を受けていたのか、納得の味だ。琉架のお姉さまの話は何度も聞いていたが、妹同様相当ハイスペックな様だ。

 会ったことのない女神の姉に感謝する。


「でもお姉さまは危ないからって私に包丁を持たせてくれなかったので、見ているだけでした。お姉さまはちょっと過保護過ぎです」


 ………料理自体初めてだった。この子やっぱ天才だ。


 周囲からの羨望の眼差しが心地良い、女の子の手作り弁当を見せ付けながら食べるのがこんなに美味いとは思わなかった。

 はっ!? まさかコレが伝説のリア充ってヤツか? そうかヤツ等こんな気持ちで見せびらかす様に食ってたのか…なるほど、通りでアホみたいに幸せそうな顔してるはずだよ。

 琉架がポットから紅茶を注いで渡してくれる。いい香りが漂う、これも非常に美味い、デクス世界で飲んだものより美味い気がする。


 美少女にかこまれて夏の避暑地、美味い弁当と美味いお茶、爽やかな風と爽やかな草の香り。そして何よりこちらを羨ましそうに眺めているむさ苦しい男集団……今こそあのセリフが言える「俺、充実してる」と……



「それにしても二人のそれ、魔神器って便利ね、それって何でも入れられるの?」


 サクラサクラ先輩が聞いてくる、たしかにこれのお蔭でここまで手ぶらで来れた。他のギルド連中は重量級の武器と防具を炎天下の中運んできたのだ、この高原に辿り着いたころには虫の息だった。


「生き物は無理です。大きすぎるものも……分解できれば可能だけど、スペースの関係であまりそういった物は入れないです……」


 サクラサクラ先輩が思案顔をしている。


「う~ん、まだ先のことなんだけどその魔神器、魔王と戦う時使わない方がイイよ?」

「? どういうことですか?」


 まてよ? 俺もそんな話、どっかで聞いたぞ?


「第11魔王の名前って……知ってる?」

「えっと……たしか影鬼……」

「第11魔王“影鬼”レイド・ザ・グレムリン・フォース」

「あ……」


 琉架も思い出したようだ。


「たしか魔法科学のアイテムは須らく誤作動を起こすって不確定情報があった気がする」

「私もギルドの噂で聞いたんだけど、第11魔王は魔器に興味津々でトラベラーが持っていた魔器を奪っては壊すを繰り返してるらしいって……」


 迷惑な魔王もいたものだ、しかしその噂からグレムリンって名前が付けられたってオリジン機関の資料に記されてたけど、魔王って何千年も生きてるんだよな? 機械なんか無い時代じゃないのか? まさか古代文明時代から魔王って存在するのか?

 考えてみたら、俺は自分が倒す魔王という存在の事をほとんど知らない。デクス世界には魔王が居なかったから気にもしなかったが、なぜ魔王は存在するのか? いずれ命の取り合いをしなければならない相手だ、せっかくこっちの世界に来てしまったんだ、一度本格的に魔王というものを調べてみるのも良いかも知れない。もしかしたら弱点とか見つかるかも知れないし、戦わなくても済む方法もあるかもしれない。


「どうしたの? 神那?」

「いや……肝心な事忘れてた」

「肝心な事?」

「魔王軍の戦力じゃなく、魔王自身の事を……」


「キィシャァァァァーーーーーァァァ!!!!」


 俺の声をかき消すかのように奇妙な鳴き声が響きわたる。うっせーな!

 今の鳴き声なのか? その場にいた誰かが呟く……


人面毒蝗(レギオンビートル)だ!!」


 ギルドの魔物図鑑に乗ってたぞ……確か第12領域(トゥエルブ)に3種類しかいないAランクモンスターだ、これ程の大物が出てくるとは思ってなかった。

 周りの連中が何人か逃げ出し始めた、お前ら何しに来たんだ? 本当にピクニックだったのか?


「ホントに来ちゃったね……いや、可能性は確かにあったんだけど……」


 サクラサクラ先輩も腰が引けてる。


 ドデカい羽音が迫ってくる……人面毒蝗、虫か……人面ってところにすごく嫌な予感がする……


 ズドン!! 人が一番多く固まっていた場所に突然何かが突っ込んできた、土煙の向こうに見える巨大なシルエットはバッタそのものだ。

 ブウゥンと一度羽ばたくと土煙が晴れ巨大なイナゴが姿を現す。10メートルはありそうだ、そしてその頭部はハゲ男の頭がついている。デスマスクのような能面顔だ。


「気持ち悪ぅーーーーーーー!!!!」


 久しぶりに感情をストレートに吐き出してしまった。いや、あれは仕方ないだろ? この不快感はゴキブリの比じゃないぞ!


「?……何か聞こえる?」

「どうした、琉架?」

「なにか……そう、小さな羽音が大量に聞こえる」

「あっあそこ! 二人とも山の方!」


 そこにはハゲイナゴの子供とおぼしきハゲイナゴjr.の群れがいた。子供と言っても大きさは1メートル以上ありそうだ、そして親同様ハゲ散らかしてる。


「わ~1000匹以上いそうだね……『対師団殲滅用補助魔導器(ギルバルドフォース)』出した方がイイかな?」

「いやいや琉架さん、アレ、壊れてるでしょ?」

「うん、まぁそーだけど……ほら私、直せるし……」


 そうだった、琉架は自力で直せるんだった。とはいえ……


「いや、やめておいた方がイイ。ここじゃ人が多すぎる、一応軍事機密指定兵器だからな」

「そっか……」

「二人ともなんでそんなに落ち着いていられるの? かなりまずい状況だよ?」

「大丈夫ですよ、先輩。二人はチビハゲイナゴの方を頼みます。俺はデカハゲイナゴを処理します」

「……人面毒蝗(レギオンビートル)……ハゲイナゴ……」


 琉架が魔器を引っ張り出す。メガネ琉架再び降臨。今回は二丁拳銃スタイルだ。


「あの……佐倉センパイは、私が撃ち漏らした個体の処理をお願いしたいんですけど……いいですか? あっあ、なるべく全部撃ち落とすよう頑張りますので!」

「え……その、出来るの?」

「はい、あれだけ密集してれば、最初の内なら貫通の巻き込み撃破も期待できますので……」


 話は纏まったか、俺の方はアピールの為にも派手な演出がいいな、と、いうことで久しぶりの『分断剣(チェインソード)』だ。


「第5階位級 身体強化魔術『第3強化』サード」


 自分を強化して飛び出す。デカハゲイナゴは最初の着地点にいた冒険者グループと戦っている、というより逃げ惑う冒険者を薙ぎ払っている。ここに来ているのは低ランクギルドの冒険者だ、今はまだ死者は出ていないようだが急がないと証言者が居なくなってしまう。

 人面毒蝗(レギオンビートル)が鎌のような前足で攻撃してくる、それを分断剣で受け止め相手の動きを止める。


 カチッ! 引き金を引くと回転刃が勢いよく回り始め敵の足を切り裂く。


「キシャァァァァーーー!!」


 虫の癖に叫び声を上げやがった、人面だから声帯があるのか?

 周囲のやつらが呆然と眺めている、そんな所で見学してないでさっさと離れろよ。どちらにせよ連中に構っている暇はない。


「第6階位級 流水魔術『噴霧』ディープミスト × 第6階位級 氷雪魔術『冷凍』フリーズ」

「合成魔術『極零霧』フリージングミスト」


 触れたものを巻き込んで凍り付かせる霧を浴びせかける。


「ぎゃあああぁぁぁ!!!!」


 デスマスクが悲鳴を上げる。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。

 後ろに跳び距離を取る。そのまま溜めを作り勢いをつけて敵に飛び込む。デカハゲイナゴは残った腕で迎撃を試みるが……


「おそい!!!! 『分断剣(チェインソード)』横一文字!!!!」


 迎撃してきた前足ごと一気に切り付ける。ピシュン! と音を立てて剣が敵の体をすり抜けた。

 そのままの勢いで10メートル以上飛び、着地する。

 つい思わず必殺技っぽい叫び声を上げてしまった、恥ずかしい……でも気持ち良かったな。


 ズズゥゥン!! 上下に分断された人面毒蝗(レギオンビートル)が崩れ落ちた。


「さて、琉架と先輩の方は……」


---


「第7階位級 光輝魔術『閃光』レイ チャージ20倍 拡散誘導!!」


 両手に構えたマスケット銃の先から合計48本ものレーザーが雲のように密集した敵を打ち抜いていく。しかもそれを連射している。雲の密度は見る間に減っていく。


「ほわぁ~、二人とも……本当にすごい……」


 琉架の射撃を潜り抜けられるのは100匹に1匹程度、それも殆どの個体が体のどこかに穴を開けている。


「私の仕事が殆ど無い」


 近くに1匹コイナゴが落ちてくる。桜が両手に持ったナイフを逆手に構える。


「第6階位級 属性付与魔術『火炎』ファイアナイフ」


 魔術を発動させるとナイフが朱色に染まる。コイナゴが前足で迎撃するがナイフと打ち合った部分が炎を上げる。


「顔がキモイ!!」


 怯んでいるコイナゴに連続で斬撃を叩き込む。桜が後ろに跳んだ瞬間、全身が炎に包まれた。


「ギャーーーーーー!!」

「うぅ……叫ばないでよ……」


 コイナゴはあっという間に炭化して崩れ去っていった。


---


「こっちも終わったみたいだな」


 ノンビリ歩いて戻ってくる頃には粗方終わっていた。


「先輩、見てたけど凄いじゃないですか、先輩って戦士系だったんですか?」

「戦士系って言わないで! 付与魔術が得意だったから結果的に近接型になったの!」


 同じ条件で勝負したら負けるかもしれない。正直ここまで出来るとは思ってなかった。

 

「それは置いておいて、先輩手伝ってください」

「? 手伝うって何を?」

「デカハゲイナゴの眼球を収集するのを、です」

「え?」

「換金すれば金になるし、討伐証拠にもなりますから」


 サクラサクラ先輩を無理やり引きずっていく、琉架にこんな作業をさせる訳にはいかないからな。


「いーやーーー!! 勘弁して~~~!!」


 サクラサクラ先輩の悲鳴が山々にこだました。




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