昼休み
鐘が鳴る。さあ昼休み、昼食だ。
いつも行ってる食堂は、
食べたいものを自分で選ぶ。
果物を砕いて作る飲み物は健康に良さそうだよね、なんとなく。
その飲み物の置き場には数人だけが並んでる。
もっと並べば良いのにな、そう思いつつ列に着く。
少し離れた隣には温野菜への列もある。
そちらの列に並ぶのも数人だけだ、少ないな。
その列を不意を装い見てみれば、
期待通りにあの子がいたよ。
健康を考えてると見せかけて、
あの子を側で見たいだけ。
ふと顔を上げたあの子と目が合った。
久々に来た食堂で思い出す。
目が合う度に微笑みをくれたあの子はもういない。
切なさを、空いたお腹で誤魔化した。
最初はもっと短い文章で疾走感があったのですが、それは196文字で文字数が足りず。
五音・七音を保って4文字だけ追加するのが難しく、結果80文字ほど増えました。