ペット社会保障論
先日、知り合いに話に聞いたのだが、犬を飼ったら大変な出費だったという話である。
私は今まで犬を飼うというのは、旅行に行けないだの、毎日の散歩が大変だの、食費が意外に高いという程度かと思っていたが……、
『検査代で20万、手術代で100万』
……との話を聞き、とてもビックリした。
しかも、この費用はとりあえず、といった額だということだ。
どうもブリーダーから貰ったらしく、先天異常だったらしい。
動物に高額医療制度や、国民健康保険はない。
むしろペットは以前より、人間の都合により、形を変えるべく偏った近親交配が多く為されてきた。
例えば、足がより短いダックスフンドや、顔がよりペチャンコのブルドッグが好まれたりするのだ。
そのために遺伝子異常の報告も多いという。
この方は『きちんとしたペットショップで買えばよかった』と仰っていたが、問題の本質はそうではないだろう。
突然、このような莫大なペット医療費を請求されては、やはりペットを捨てざるを得ない人が少なくないだろう。
『ペットの命は大切に!』
……と言うが、やはり人間が食べていけなくなるまでの負担は無理である。
そう考えれば、やはりペットにも社会保障システムが必要ではないか?
自動車に自賠責保険がある様に、ペットを飼う方には漏れなくペット保険加入が必要などの制度があってもよいのではないか。
如何なる命も大切にということは良いことだが、そこには費用負担と面倒な制度設計も必ず必要だということだろうと思う。
著者は犬や猫の世話は見れないので、とりあえずはメダカかカメを検討しております (;^_^A