表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/15

初めての冒険!!(皿洗い)

「よし、今日からいよいよ冒険の始まりだな」


「そうね」


「その顔は、何か宛があるのだな?」


「ふっふっふ、これを見なさい!じゃじゃーん」


エレナは自信満々に1枚の紙を広げて見せた。


「んー、何なに、急募、皿洗い日給300ゴールドまかない付きます。これは?」


「そこのドアに貼ってあったわ、これなら私でもできる」


「しかし、日給300ゴールドでは宿代にしかならぬではないか」


「2人いるじゃない」


「?」


私とお前(指さし)


「エレナちゃんだっけ、助かるわぁ最近お客が多くて手を焼いていたのよ」


「はい、頑張ります!!」


「なんで僕がこんな事を…」


「喋る暇があったら手を動かしなさい!!」


~夕方~


「2人ともお疲れ様、おかげで助かったわ。明日も頼むわね、はいこれ今日の分のお給料」


「はい、ありがとうございます」


「これパラシオスちゃんのね、小さいのに凄いわね」


「流石、最強を名乗るだけあるわね」


「そ、そうか?僕にかかれば皿の20枚や30枚敵ではないわ、はっはっはっは」


「チョロいなこいつ」


「それじゃあまた明日」


「はい、ありがとうございます」


「さてと」


「む、何をするのだ」


「あんたの給料を没収するの」


「ふざけるでない、これは僕が稼いだお金だぞ!!」


「元々アンタのおかげで400ゴールド無駄にしたんだから!!没収よ」


「もう少し頑張れば、給料も上がるんじゃない」


「うぬぬ、見ておれ僕の本気を見せてやろう」


翌日


「話が違うぞ!30枚どころではない、200枚以上あるではないか!」


「ごめんねぇ、今日は特に忙しくって頼んだわよ」


「やるしかないわね…」


「こうなったら仕方あるまい」


「なにをする気?」


パラシオスは何やら唱え始めた。


「ウォッシュ・クリエイター!!」


すると皿が次々と泡に包まれみるみる綺麗になっていく。


「はっはっは見たか、これが新しく編み出した僕の新魔法ウォッシュ・クリエイターだ。さぁ皿汚れども、油汚れにカピカピ達よ全てこの僕が根絶やしにしてやろう!」


「なんか言ってることはかっこいいけど、これただの皿洗いなんだよね」


魔法 ウォッシュ・クリエイターを会得した。

消費マナ 1

どんな頑固な汚れもこれ一つ、パラシオスが編み出したオリジナル魔法。


「今日はありがとね、助かったわ、お給料おまけしといたから」


エレナとパラシオスは400ゴールド手に入れた。


「さて、それじゃあ…」


「待て、もう100ゴールドで返済は終わりであろう、何も全部取らなくても」


「何言ってるのよ、これはあなたの為でもあるんだから文句言わないの」


「せめて、100ゴールドだけでもくれんかの…」


「仕方ないわね…無駄遣いするんじゃないわよ」


「おぉ、恩に着るぞ!!」


それから数週間2人は冒険、もといアルバイトに励むのであった。


「ついに、ついに貯まったぞ!」


「うん、長かったけど3500ゴールド貯まったわ、私達の冒険もこれでおしまいね」


「冒険者というより、フリーターだったがな…」


「なんにせよ、目標の金額は貯まったわ」


「うむ、険しい道のりであったな」


「ところで、なんの為にお金貯めてたんだっけ…」


「…」


「あれだ、あのー、何だっけ」


パラシオス「指輪だー!!」エレナ


「毎度ありー」


「ついに手に入れたわ」


「早速付けてみるのだ」


「言われなくとも」


エレナは魔道士の指輪を装備した。


「どう?」


「おぉ、今までゆるゆるで漏れていたマナが、安定しておる」


「ちょっと、変な言い方しないでよ」


「ともかく、これでやっと冒険できるな」


「私はこのまま皿洗いでも…」


「皿洗いでは、僕の名はとどろかないであろうが!!」


「いいじゃない、っよ皿洗い世界一の召喚獣」


「そんな不名誉はいらぬわ」


「エレナちゃん、行くのかい?」


「あ、宿屋のおばさん、お世話になりました」


「エレナちゃん達がいなくなると寂しくなるねぇ」


「すみません、いちをこれでも魔術師なんで」


「そういえば、この近くにもマナスポットがあるみたいね」


「マナスポット?」


「なんだ知らぬのか、マナが多い場所に魔術師共が集まって体内に取り込む場所だ」


「そんな場所があるんだ、ありがとうございますおばさん」


「ううん、またバイトしたくなったら来てくれよ」


「はい!!」


2人は初めての冒険場所(宿屋)を後にしてマナスポットへと向かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ