1.悪魔令嬢は、手紙を受け取る
読んでくださった方ありがとうございます
7章入ります
ゆっくり、魔法薬を合成する
回復したようで、魔法を使って体が動かなくなることは無い
まさか、私が死にかけつつ生きていたとは
正直、実感することができない
私ではない、遠くのどこかで、起こっているくらいに思っている
「アザミーナ様、ご友人からお手紙が届いています」
「あら、ベロニカありがとう」
可愛らしいシロツメクサの便箋
サインにはネモフィラと書かれていた
「読ませてもらうわ」
「アザミーナ様に、ご友人ができて私は嬉しいです。ずっと…… いえ、失礼いたしました」
「途中で止めないで、気になるじゃないの」
「ずっと、魔法で薬を作っていれば十分というようにふるまっていたので、少し心配だったのです。友達は、薬師魔法。というようなもので」
確かに、昔よりは薬を作る頻度は少なくなっている
本音を言うと、欲求不満だ
もっと作りたい、ついそう思ってしまう
「…… 私、友達からの手紙を読みたいのだけど、その、恥ずかしいから外で待っててくれないかしら」
「分かりました。何かあれば、すぐにお呼びください」
綺麗な一礼をすると、出ていく
「いつも、お世話になっています、アザミーナ様。つい、貴女が心配でお手紙を書いてしまいました。勝手なことをしてしまっています。ごめんなさい。アザミーナ様のお見舞いに今度行きたいですね。いいでしょうか。逃げ出したくなるよいなことがたくさん起こりました。いい加減にしてほしいとつい思ってしまいます。苦しいものですね。クローバ様も元気が無いように見えます」
ネモフィラちゃんにしては、ネガティブな文章だ
便箋の封筒を、ひっくり返してみるが、何も書かれていない
クローバ様には届かなかったようだ
「しょうがないわよね。裏を見る人なんていないわ。ベロニカ読み終わったわ。この手紙私の机の引き出しでいいかしら」
「ええ、もう一つ。アザミーナ様は、婚約者様を好ましいと思っていらっしゃいますか?」
「当たり前でしょう。どうしてそんなことを?」
「ご婚約者との、面会は当主によってすべて断られています。誤解の無いようにお願いします。もし、一度でも相手を疑ってしまえば、疑い続けるしかないのですから」
ベロニカの忠告に私は素直にうなずく
重みのある言葉は
頷かせる力がある
「いま、紅茶を用意します」
「待ってるわ」
私は、引き出しを開ける。クローバ様が会いたいと思っていると知っても、心は鉛のように重い
「あら、文頭をしっかり読んでください。飛ばし読みですよ!って書いてあるわね。文頭?いつも、お世話になっています、それだけじゃない。お世話になってるって言わなくてもわかってい……」
頭に、ある可能性が閃く
電撃が走ったような衝撃だ
「文頭、文の頭文字をよく読むと、い、つ、か、ご、あ、い、に、い、く、クローバ。最後だけ違うのね。あら、裏に、初めてあった場所と月が出ている絵があるわね」
つまり、私の黒歴史が生産された場所に夜行けばいいのか。絵を見ただけで分かるくらい黒歴史はやばい
このメッセージのために、ネモフィラちゃんらしくない、ネガティブな文章になっていたのだ
「五日後会いに行くクローバ。ふふ、まさかこんな方法で……ね 」
私は、おかしくなって、一人で笑った
暗号考えるのに、だいぶ時間がかかりました。難しくしようとしましたが結局単純なものに。名前で、暗号を作っていく某漫画をまねしたかったのですが、無理でした
明日は午前8時に次話投稿します




