間話.手紙
読んでくださった方ありがとうございます
親愛なるイチイへ
お元気ですか?ローレルやお父様はどうでしょう?ローレルは良い子だから、薬草のことの吸収も早いでしょう。でも、無理させすぎないでください。あの子は無理する癖がありますわ。それと、私は、元気ですわ
最近は、ネモフィラさんだけでなくて、いろんな人と関わるようになったわ
ナーシサスさんや、アドニス様ともお茶会するくらい仲が良くなったの
たぶん、これって友達だと思う
いいのよね。そう言っていいのよね
アザミーナより
話が変わるけれど。先日は、友人のネモフィラさんと宝石の花を見に行き、盗賊に襲われたの
その時に、訳があって薬草を使い果たしてしまったの
だから、今度取りに帰るね
逢えるのを楽しみにしているわ
アザミーナさまへ
何をやってるんだ
危ないことにはかかわらないようずっといってるだろ
こっちは、何をやっているかわからないとずっと心配しているのに
俺が、ストレスでハゲてしまう前に危ない行動はやめてくれ
いいか、薬がない間は無理な行動をしないように
俺が、薬草を届けるまでは学園の中からでるな
イチイ
大好きな姉さまへ
ローレルです
ぼくは、元気です
イチイに手紙を書くと良いと言われたので書きました
姉さまが居なくて寂しいですが、一生懸命薬草のことを学んでいます
今度、イチイについていくので試験してください
ローレルより
アザミーナは、二枚の手紙を見てほほ笑んだ
「イチイは過保護すぎよ。盗賊に襲われた以外の文を読んでいないのかしら、酷いわ。私だって成長しているのよ。ローレルは会うのが楽しみだわ」
丁寧に、机の中に閉まっておく
彼女の父親からの手紙は見当たらなかった
父親が忙しいとわかっている彼女は特に気にしなかった
母親からの手紙は全く見当たらない
彼女の母親は、アザミーナにも、ローレルにも、自由にやらせればいいという放任主義だ
そのことは、彼女にとって当たり前のこと
けれど、彼女はどこか親の愛を感じられていない。それが、無理な行動に繋がっているかもしれない
「アザミーナ様」
「ナーシサスさん。どうしたのかしら?」
「よければ、散歩しませんか」
部屋の中をナーシサスが優雅にノックして来た
彼女とは婚約者のクローバを巡って険悪気味であったが、それが終わると意外と気が合った
ネモフィラほどではないが、多く交流している
その二人以外女友達がいないとかということからは、すっかり目を逸らしている
「いいですわ。いま、バラ園が見ごろでしたわね」
「そうですね。薬の材料になったりしますか?」
「品種改良されてしまったのは、難しいですわね。原種ならできるかもしれませんわ」
ドアが閉じられて、少女たちは、学園の中の、バラ園へ向かった
本編が短すぎたかなと後悔しています
もう一本あいだばなしを投稿したら、次章入ろうと思っています
プロット通り進むのは難しいです




