1.悪魔令嬢は、遊びに行く
読んでくださった方ありがとうございます
新章です
私は、ネモフィラちゃんからデートに良い場所を聞いた
すぐにそこに行ってみるのもいいかもしれないけれど、大事な勝負なので予習はちゃんとしていたらいいだろう
「ということで、一緒に行きましょう。ネモフィラさん」
「私を、誘ってくれるなんて、嬉しいです。行きましょう」
そう言うと、ネモフィラちゃんは地図を持ってきて指さした
「ここまで、馬車で行くと、宝石の花と呼ばれるきれいな花が見れます」
宝石の花、薬師魔法では使わなかったけれどどんな花かは気になっていた
ルビーや、エメラルドのような輝きを放つ花だとか
色も様々らしい
「宝石の花の道が終わると、海が見えてきます。アザミーナ様海はお好きですか?」
「嫌いではないわよ」
別に、好きでもないし嫌いでもない
クローバ様が好きか嫌いかは聞いたことがなかった気がする
そう言えば、クローバ様の好きなものは何だった?
今度聞いてみよう
「海を越えた先には、小さな町があります。そこではお土産屋があったり、絶品サンドウィッチがあったりします」
「サンドイッチね。私好きだわ」
「じゃあ、寄りましょう!」
これで、いいだろう
まずはネモフィラちゃんといってみて、そのあと彼を誘う
「ネモフィラさん、今週は空いてるかしら」
「もちろんです」
こうしていくことが決まった
私は、少し楽しみになり着ていく洋服を探す
週末
「ネモフィラさん、おはよう」
「おはようございます。アザミーナ様すごく素敵です」
そう言うネモフィラちゃんこそ可愛らしい
言葉に出して言う気はないけれど、いかにもヒロインという感じだ
白い上品なワンピースに、同じような白い帽子
風に吹かれて裾の翻る
私が、男だったらまず好きになるだろう
女であっても見惚れてしまった
「早く行きましょう」
ごまかすように後ろを向く
そんなことを考えているなんてばれたくない
「アザミーナ様照れているのですか?きれいなのは本当です」
「そうじゃないわ。早く行きましょう」
大事なことだから二回言いました
「馬車に乗るよりも、馬に乗りたいわ」
「アザミーナ様は、馬の扱いが上手でしたよね」
「それほどでもないわ」
お父様は、もっと早く、もっと上手く駆ける
早いうえに、馬とも息もぴったりだ
怖くならないのかと聞きたくなる
まあ、怖くないからできるのだろう
「ネモフィラさんの手、綺麗ね」
「そうですか?」
暇になってきて、ネモフィラちゃんの手が気になりとってみる
白い手が、ところどころに傷もついているがきれいな手だ
「絹のような手触りね」
「絹なんて、もう、恥ずかしいですよ」
ネモフィラちゃんは手を恥ずかしそうにひっこめた
じっとこちらを見ると、今度は私の手を取る
「アザミーナ様の手は、落ち着くにおいがします」
「薬草のにおいが落ち着くなんて、変わっているわね」
「薬草のにおいは、私にとってアザミーナ様の匂いです」
確かに、これは恥ずかしい
私も素早く手をひっこめた
ネモフィラちゃんはしてやったりという顔をしている
「そろそろ、宝石の花の道に着きます」
「あら、楽しみだわ」
馬車から、身を乗り出してみてみる
そこには、綺麗な花が
「っ、ネモフィラさん、身を伏せなさい!」
明日は午前8時に次話投稿します




