団長
その日の夜。竜牙は、奇妙な感覚に襲われ起きてしまった。
「んだ?気持ちわりぃ」
自分の中にあまり気分の良くない物が入ってくるような感覚があった。
「たく・・・目が覚めちまった。・・・・・トイレでも行くか。」
竜牙は、夜の城の中に出て行った。
「・・・・・まったく無駄に広いな、迷路みたいだな。早く部屋に戻ろ・・・・ん?」
暗い中一つだけ明かりが漏れている部屋があった。竜牙は少し近づいて少し耳を澄ます。
「・・・・・・予定通り・・・・・達に・・・・・・呪・・・を・・・しました」
「・・・・しい・・・・・・・・しろ」
「・・い・」
な、なんだ!?呪い?まずいもんだってことだけは分かる。こういうときは逃げるに限る!
竜牙は自分の部屋に戻ってきた。
「まったく、何だって言うんだよ。・・・・・・」
頭を抱えていた。しかし、あの声は王とその娘だったような気がした。
次の日。
朝食の時。
昨日、良くねぇ話を聞いたけどどうしようもないがないことだから良いけどよぉ・・・・
「皆、俺たちは異世界召喚と言う非現実的な状況に巻き込まれている。だけど!困っている人たちがいるんだ!だったら助けないわけにいかない。それに俺たちはこの世界の人たちより強い。俺は魔王を倒すのを手伝いたい。皆はどう思う?」
何を言ってるんだ?・・・・・いや誰かを助けたいと思うのは悪くはないと思うけどなぁ・・・・別に対して関係ないからいいか。
竜牙が思考停止しているなか、竜牙を除く全員の意思が一つになっていた。
「良い感じに盛り上がってますね。これなら教からの訓練も大丈夫そうですね」
鎧を着た優男が現れた。
「自己紹介が先でしたね。私はエミル・スミスと申します。この国の騎士団長をさしていただいております。〝最終手段〟などとも呼ばれてます。・・・やっぱりこれ恥ずかしいよ。」
となりに立っている男に話しかけていた。
「団長、我慢してください。」
エミル団長は相変わらず笑顔のままだ。なんとなくだが、あの王達とは違って信じれる気がする。
「大丈夫。そんな元から威厳なんてへったくれもないんだから。それで君達には一ヵ月後に迷宮に行ってもらうことになっているから、これから訓練を毎日やってもらうというのが・・・・・王からの命令です。」
エミル団長の顔が真剣なものになっている。
「不満があるのなら言ったらどうです?・・・・といってもおおよそは予想がつきます。一ヶ月もあれば十分強くなれます。この私がさせます。・・・・・・それに、平和な世界から来たあなたたちにこの世界で戦い続けてるこの私が簡単に負けては私の面子が立ちません」
司がなんだか言いたそうにしているけど何も言い出せていない。
団長が俺の事を見て微笑んできた。とりあえず手を振っておく。満足したのかまた微笑んできた。
まったくどうすりゃいいんだろうか。