これから
グラブルやらなんやらが忙しすぎて書く暇がない……
誤字や分量を増やして欲しい、こんなキャラが欲しいなどコメントをいただけたら追加しようかなと思っています。
長文失礼しましたm(_ _)m
「で、お前これからどうすんだ?」
死んでしまった男達を片付けそのまま馬車を奪い移動手段として使いだした彼……スヴェンが私に聞いてきた。
「どうするって言われても……」
「それにお前の名前すら俺はまだ知らないんだけどなぁ」
「ご、ごめんなさい……私はエルトゥーヤと言います。見ての通り烏天狗……です。」
「エルトゥーヤ……なげぇからエルな」
「なっ……」
驚いて声が出なかった。初めてほかの人に名前を言えた喜びとなんとも言えない気持ちが混ざって……恥ずかしい……のかな?
しかしスヴェンはどこ吹く風で馬を操り前を見ながら話し出した
「いや、忌み子どうし俺と一緒に来ないか……と思ってな。嫌なら別にいい……「行くっ!」……早いな。」
「だって……この見た目のせいでどこでも白い目で見られるんだもん……忌み子って言うのは烏天狗だけの常識と思ってたけど人間も私のことばっか見てて……なんか嫌……」
エルトゥーヤは散々烏天狗の集落で迫害されたこともあり自らの容姿のレベルを分かっていなかった。
背中の中頃まで伸びた白く輝く髪に汚れを知らない処女雪の如き白さを持つ肌、ルビーの宝石のように紅く綺麗な瞳。そして決して小さくはない2つの膨らみやすらっと長い美脚やくびれた腰などどれをとってもただひたすらに美しかった。
「そうか、だが本当に俺なんかでいいのか?誘ったのはこっちだけどよ。」
「ううん全然問題ないよ。むしろ今までひとりぼっちだったから寂しかったくらいでやっとひとりぞゃないって思ったら嬉しくなってきちゃったし。」
私はゴロンと馬車の中に転がって天井を見上げる。
今思えば沢山散々な目にあったなぁ……けどやっと仲間が出来たまだ出会って数時間だけどスヴェンは悪いやつじゃないって思った。根拠なんか助けてくれたってことしかないけどそれだけで十分だ。だってスヴェンがいなかったら奴隷になってたかもしれないしね。
「目的地って決まってるの?」
「いや、今は適当に進めてるだけだ。俺は地理なんかさっぱりだからな。お前はどうなんだ?」
「私も全然、集落から出たのもひと月前でここまでようやくたどり着いただけだし、ここら辺なんてさっぱりだよ。」
互いにクスッと笑いあってしまった。
道や目的地すら分からないままスヴェンはただ道なりに進んでいく。普通だったら道に迷うなんて大問題だろうけど私たちには関係ない。
やっとお互い同じモノに出会えたのだから。今はそれだけで十分だった。
◇◆◇◆◇◆◇
ここは……
辺りを見回すと大量のお菓子の山だった。
見たこともない白いふわふわの乗ったお菓子やクリーム色の丸い板や昔ほんでだけ読んだことがある黒い板『チョコレート』で大量に埋め尽くされた場所だった。
「……い…………ろ」
凄い!
食べようとしたけど体は何故か動かなかった。これじゃあ食べられない!
動け!私の体!
「……きろ!……い」
え?誰?この声は……確か……
「起きろって言ってるだろ!」
その瞬間頭にガツッ!と痛みが走った。
頭を抑えて殴った犯人を見上げる。
「何するの!」
「エルが起きねぇからだよ。それよりほら飯だからさっさとそのよだれ吹いとけ。」
ばっと口に手を当てると少しだけ濡れていた。
そしてかぁっと顔が熱くなる。
「うぅぅっ……」
そして追い打ちをかけるようにお腹がくきゅるるるる……となった。もうどうしようもなく恥ずかしくてうつむいたままご飯を作ってくれたスヴェンのところに向かった。
はらいせに後ろから頭を殴ったら角に手にぶつかり痛みに悶えたのは忘れよう。
メディバンにて下手くそなイラストを投稿してます。
もう少し上手くなったら主人公でも書こうかな?と思っています。