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★おうちごはんと外食産業★ 2017.03.17の活動報告より転載

★おうちごはんと外食産業★


 今回のこぼれ話は聖火の台所事情についてです!

 聖火国は凍土によっておよそ八割くらい使い物にならなくなってしまいました。国として機能しているのかと問われたら、答えは否です。大聖堂の周りの大体百キロに充たないくらいが何とか暮らしていける範囲です。農耕は不可能とな。


 掘っ立て小屋で難民生活のような暮らしをするポッソくんは、低収入自営業者です。税金は緊急事態なので納めなくても良いですが、代わりに国からの補助は一切出ません。暮らしていけない人々は国を出ていきました。


 作中でポッソくんは外食をしています。外食といえばお金がかかるイメージですが、やっていけるのでしょうか?


 十七歳のポッソくんは七歳の妹イレーヌちゃんと二人暮らし。だいたい1.5:0.5の割合でごはんを食べるので二人前必要です。おうちごはんなら、食材は物々交換でも手に入りますし、二人分の糊口をしのぐくらい簡単に見えるでしょう。


 しかし、調理するのは案外手間です。しかも火を使える場所は限られており、温かい夕飯を食べるには火を使うために並ばなくてはなりません。仕事をしているポッソくんには何時間も並ぶことは負担です。


 では、イレーヌちゃんはどうでしょう。七歳の彼女ですが、誰か親切なひとが手伝ってくれればスープくらい作れます。でも、金髪の美少女がひとりで門の外にいるのは大変危険です。門の外には悪い大人がいるかもしれませんから。(内側は常に怖いおじさんが目を光らせているし、すこしでも怪しいと入国審査ではじかれる)


 イレーヌちゃんが美少女すぎるのでポッソくんの手伝いもさせられません。常に門の内側に入れておき、遊ばせているのです。(ちょっぴり抜け出して遊んでいるもよう)


 加えて、食事を安価に作るには、大量の食材を一気に調理するのが一番。二人暮らしではその手段も使えませんし、孤児同然の二人には家族ぐるみでお付き合いしているひとはいませんでした。


 ですので、現金収入のあるポッソくんとしては、自炊するよりも安さが自慢の店で食事したほうが安定して美味しい、温かい夕飯が摂れるのでした。



おわり。





★補足★

 以下、コメント欄で言及した補足。


 聖火に残っている人々は金もうけ半分、愛国心半分でしょうか。実は野菜事情はそこそこ良い設定です。デルタナの他にアルファラという街があり、そこから物資が送られてきているのです。それに、大聖堂の庭にはなんと畑が! 聖堂騎士たちは果物すら口にできる内緒な話……。


 お偉いさんはまともな食事をしています。でも、悲しいことに末端まで行き渡らないんですよね。ジョーたちのおかげでデルタナと行き来が格段に良くなってお肉もいっぱいです!

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