表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ろくでもない物語  作者: あかさたな
3/79

募集結果

掲示板に張り紙をしたその次の日、ニャルはいいことを思いついたと言って何処かへ行ってしまった。

となれば俺は募集結果を見に行こう。

ギルド掲示板に募集をかけ、もし誰かが興味を持てば冒険者証にあった俺の宛先に手紙が届いているはずだ。連絡先に使えるこのシステムは電話のない世界便利である。


「3件お手紙がありますね。」

受付の人に聞いたところ早速3人もかかったようだ。受付の人に礼を言い適当なテーブルにかけギルドの支給食を食べながら目を通す。

3通を要約すれば

1.こちら中級冒険者・スカウト 技能持

ち、初級冒険者支援です。

2.こちら土壌の神ナルメル信仰のプ

リースト。冒険者ランクは高めです

が昨晩の夢のお告げに従いあなたの

パーティーに是非お供させていただ

きたいとおもいます。

3.冒険者ランク最低。だけど力はあり

ます。多少のことで嫌わない差別し

ない優しい人であれば何でもします

しどこまでもついていきます。


味気ないパンを飲み込み、改めて見れば選択肢が一つしかない。

1.一番まともだし繋がりも見込める。

2.何かの電波を受信したらしい。だが

なんにせよ前向きなのはありがたい

しヒーラーは必要だ。

3.ろくでもねえ。この一言に尽きる。

力があるのにランクは最低という矛

盾、そして多少のことと書きながら

重い地雷臭がする。


食器を返しとりあえず一番と二番の手紙に返事を書くべく受付に行く。

「あー、この1通目の方は現在冒険者登録を凍結させていただいてますねー」

「何かあったんですか?」

「昨日匿名の方の報告でこの方は初心者支援と言いながら裏で色々とやってたようです。相手が男ならいいように使い、女ならセクハラや身の回りの世話をさせていたとか」

…………ろくでもねえ。

「3番の方はいかがですか?掲示板の利用料もかかりますし妥協してメンバーをとることをオススメ致します。」

逆に考えるんだ、一番まとめに見えたのが一番のろくでなしなら一番ろくでもないのが当たりの可能性だってある。よし!

「ならこの二人に一度顔を合わせたい旨の手紙を送りたいのでお願いします。」

「畏まりました、よいお仲間に恵まれることをお祈り致します」


さて、後は二人が手紙を見て宿屋にまで来てくれることを待つだけだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ