何度だって死ねる?俺最強?
17人の不良共
ーーー17人殺した。
対象は、無差別。手段は、異能またはナイフ
別に十七人という人数に意味はなく、単純に単純な気まぐれだ。
対象に不良を選んだというのには一応理由はあるのだが今回は省く。
17人殺してわかったことは、殺すごとに、右手にある目玉の瞳の中に数字が浮かび、殺せば殺すほど中の数字が増えるということだ。
異能で15人、ナイフで2人殺したわけだが、ナイフで殺した場合も異能で殺した時と同様に、瞳の数字は増えた。
現在の数字は『19』
はじめに殺した両親が2。先ほど殺した不良17。イコール19
俺の異能が『命の吸収』だとして照らし合わせると19というのは恐らく異能によって得た命のストックだろうと予想する。
後19回は死ねるということだろうな-まあ確証がない限りは、試す気になれないが。
とりあえず俺最強じゃね。みたいなことを思ってみた。
ちなみに人間以外の生物を殺しても数値は増えなかった。
能力の検証が一段落着いたので、17人分の返り血を洗うためにまず家に帰ろうと思う。
さすがに血で染まった姿を大衆に晒して、帰る訳には行かないので、来た時と同様に親からパクった車で帰宅することにした。
運転技術云々に関しては、特に心配することもない、一応原動機付き自転車の免許は取得しているので、交通安全の一般的な知識は身についている。
原付き免許持ってるなら、自転車で登校せずに、原チャで行けよ、と思うかもしれないが校則上原チャでの登校は、違反とされている為、行きたくても行けない。まず今はなき両親に購入を反対されていたから仕方がない
運転しながらふと思いつく
渋谷駅前のスクランブル交差点で轢き殺したらだいぶLIFE稼げんじゃね?
まあ遠いから行く気になれないし、いちいち言ってる時間があったら周辺でちまちま殺ってる方が、数稼げるだろうけどな
なんてどうでもいいことを考えてたら家に到着した。
家に到着し、まずシャワーをあびることにした。
あいかわらずリビングには両親の死体が転がっていた。数時間しか立っていないはずだが、腐敗臭のような不快な臭がしてくる 。
明日には、家を出て帰ってくるつもりもないので今更処理しようとは思はない
明日までの我慢だ。
ひとまず今日は、寝ることにしようと思い、ふと忘れかけていた重要な事を思い出す。
もう一つの石 異能を与える石の存在を忘れていた。
今後、真樹雄と戦うために俺だけでは、不足がありすぎるだろうから仲間を得る必要がある。
仲間-- 正しくは駒 利用するための、それだけの存在....
騙しやすく利用しやすい存在....そして俺が望む能力をはらんでいる可能性の高い性格の持ち主....
一人思い当たる人間がいる。むしろコイツ以外の適任はいないだろう
スマホを取り出し電話帳を開く
タ行ー 常磐伊令
のところで電話をかける。
彼女は、同じ高校の同級生で、周りからは「女神」と呼ばれ密かにファンクラブが作られるほどの人気者だ。
そんな学校のアイドルの電話番号を、何故俺が知っているのかというと、彼女がアーチェリー部の副部長だからだ。
部長である俺は、連絡事項等々の問題から彼女と電話番号を交換させてもらっている。
『緋秀くんー どうしたんですかー?』
おっとりした感じの彼女はいつものんびりした様な、お嬢様のような喋り方だ。
「突然すまないな 明日部活休みだし会えないかな ちょっと相談があるんだけど」
『はいー。 構いませんよー?もしかしてデートのお誘いだったりしますかー?』
「いやちがうからな とりあえず12時に駅前の公園でどうだ?」
『ふふっ ちがうんですか? ちょっとショックですね~ 12時ですね わかりましたよ~』
「ありがとう じゃあまた明日」
『は~い さようなら~』
電話を切り自室で就寝した。
緋秀は、何も知らない。常磐伊令が本当は、どんなやつなのかを
緋秀は思い知る。自分の異能は、最強でもなんでもないと、ただの力でしか無いと
力は力でしかない、それ以上でもそれ以下でもない
本当の強さは力ではなく【----】だと
感想、アドバイスいただけたら嬉しいです。