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SKY-JOE story   作者: hms
Chapter 1未来錯誤
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Chapter 1未来錯誤 12 タピオン陥落

12 タピオン陥落


タピオンベース第一警戒ライン西方には

ヘリオスベースから出撃してきた。モンランム軍の戦略ヘリ部隊が多数ひしめいて、

ホバーリングをしていた。

「ガブリエルリーダーより作戦参加中の全機に告ぐ」

中央周辺でどっしりと構えた大型の“ビッグベアー102式SYH輸送ヘリ”10機の内

一機に、この作戦の指揮官は乗り込んでいた。

「パルスレーザーの消滅を確認するまで

ブラウニー戦闘ヘリ部隊は、当ガブリエル隊とともに現上維持で

スカーレット戦闘機部隊は、後方上空に待機しろ、」


「ミッションは、タピオンベース制圧と、ジョークレンナが破壊すると思われるパルスレーザーのコントロール施設の復旧作業である。」

「パルスレーザーの消滅後、全機タピオンベース第一警戒ライン内に突入する

スカーレット隊は後方より我々の部隊を追い抜き、第二警戒ライン配備部隊にミサイル攻撃をかける。」



タピオンベースのオペレーターがマニュアル通りに指示を発する。

「高レベル警戒態勢に移る、タピオンベース基地に属する部隊、ソルジャー部隊につぐ、

全機スクランブル、ヘリオスベースからの攻撃に備えよ」


司令官が慌てて重点を補足する。

「まて、パルスレーザーのコントロール施設が破壊されれば、我々に勝ち目はない」

コントロール施設を死守することが最優先事項だ。

第一警戒ライン西方のモンランム軍に対しては、第二警戒ライン配備の部隊より牽制のミサイル攻撃を行う」


夜が明けかかっていた。

第二警戒ラインから一斉にミサイルが発射され西の、方角にとんでいった。



「熱源感知、増幅中!!パルスレーザーのコントロール施設の真上です。」

タピオンベースのオペレーターが甲高い声で叫んだ。


パルスレーザーのコントロール施設の上空

マッドサンダーはローターおよびジェットエンジンの推力を借りずに真っ逆さまに降下していた。

ジョーがカウントを縮めていた。「5・4・3・2・1!」

モニターにATLチャンバーチャージ完了のロゴが浮かび上がると同時に

ジョーは操縦レバーの先に施されているトリガーを引いた。


ビュッウンと風を切って”ATL”が閃光をはなった。

『Advanced Tactical Laser』(高度戦術レーザー兵器)


トータスを打ち抜いた時より幾分か太いその閃光が、

パルスレーザーのコントロール施設のすぐ傍らにあった送電施設を真上から襲った。


パルスレーザーのコントロール施設の照明が次々と消えていった。

と同時に第一警戒ラインのパルスレーザーが消滅した。


マッドサンダーが上空から攻めてきていることに気付いた

特Aソルジャーたちであったが、一瞬にして守るべき対象を奪われてしまった。



「パルスレーザー消滅、確認」

ビッグベアー102の中でオペレーターが指揮官に報告した。

指揮官は通信回線を全開させると

「ガブリエルリーダーより作戦参加中の全機に告ぐ

パルスレーザー消滅、確認全機侵攻する。ブラウニー隊前方のミサイル群を掃討しろ、」


待機していたモンランム軍の戦闘ヘリ部隊が一斉に進行を始めると同時に、

ブラウニー戦闘ヘリが、迎撃用ミサイルを一斉に発射した。

その上空を対地攻撃装備を施した。FW-36EJスカーレットジェット戦闘機部隊が追い抜いた。

スカーレット隊は第二警戒ライン付近目がけ次々と対地ミサイルを発射した。、

幾つもの爆発が半円形状に起こり炎上し辺りは黒煙に包まれた。


タピオンベース司令官があわてた表情で、

「パルスレーザーコントロール施設の損壊状況は?」


オペレーターがそれに答えた。

「コントロール施設は無事の様ですが、電力の供給が遮断されたもようです。、

パルスレーザーを再び短時間で発生させられる状態に回復するには、

他の送電所からバイパス送電炉を確保する作業が有効かとおもわれます。」


「復旧にかかる時間は?」


「バイパス設置後、送電負荷を確認、問題がなければ送電開始出来ますので60時間以上必要です。」


重々しく肩を落とすとタピオンベースの司令官は躊躇いも無くつづけて、こういった。

「全面降伏する。パルスレーザーがない限り“コ・モンランム軍”より

レジアスからの援軍は無尽蔵に送られてくる。その圧倒的戦力によって攻撃され続けるであろう、」

これ以上、応戦しても無意味なことだ。」


完全に夜は明けていた。

ガブリエルリーダーに通信が入った。

「タピオンベースより入電、全面降伏するそうです。」


「張り合いのない奴らだ・・・」

とつぶやくと、

「ガブリエルリーダーより、作戦遂行中の各機へ、タピオンベースへの攻撃を中止する。

スカーレット隊は第一警戒ライン外の制空権を確保しろ

ガブリエル7~10は、ブラウニー部隊の護衛を伴い、パルスレーザーのコントロール施設の復旧作業に着手しろ、50時間以内にパルスレーザーを再発生させろ!」

残りの部隊はガブリエルリーダーとともにタピオンベースを占拠する。」

モンランム軍のブラウニー戦闘ヘリがタピオンベースを取り囲み

ガブリエルリーダーを含む“ビッグベアー102式SYH輸送ヘリ”6機

タピオンベースは航空部隊の発着デッキに着陸し

搭乗していた歩兵部隊がタピオンベースを占拠して交戦は終了した。



ATLを放つと同時にマッドサンダーは、ヘリオスベースに向って

戦線を離脱していた。

はなっから、特Aランクソルジャーなど相手にする気はなかった。

“ミッションクリアー戦闘態勢解除”

モニターに浮かんだあと、ジョーはキーボードをはじき出した。

ミッションコンプリート者リストを検索!

続いて、アルバート班

そこには、ノーバディ・コロイドの名があった。


「やはり、あの中にいたのか」


アルバート班のもとに兵員輸送ヘリが近づいてきた。

西の方からだ、

「身を隠せ」アルバート皆にいった。


「違うフラックス軍のヘリじゃない」

ハンスがそういうと


「モンランム軍のだ!」

ギルが叫んだ


「第一警戒ラインを障害もなく越えてきたのか?」

ノーバディがそういうと


「違うな、パルスレーザーが消えたんだ。おそらく」

バーキンが答えた。


アルバート班のもとに兵員輸送ヘリが下りてきた。

“ビッグベアー102式SYH輸送ヘリ”でも

”ブラウニー32式FH戦闘ヘリ”でもなかった。

“ボールフィッシュ567SYS揚陸用ヘリ“総員10人乗りの中型ヘリであった。


ローターを回転させたまま着陸して両サイドのスライドドアが開いた。

ヘリの隊員がアルバート班に向って叫んだ

「第一警戒ラインのパルスレーザーが消滅した。

ミッションコンプリート、撤退する。搭乗しろ」

アルバート班の5人は急いで乗り込んだ。


するとすぐヘリは離陸し、ヘリオスベースに機種を向け飛び出した。

眼下の森林を見下ろす。アルバート班の隊員たち

「命拾いしたぜ」ギルがつぶやいた。


アルバートが森林を見下ろしながら相槌を打ち答えた。

「こんな呆気なく終わる作戦のために、何人の歩兵が死んでいったことか・・・」


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