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見える子ちゃんの苦悩

世の中の人は一般に“見える人“と“見えない人“に分けられる。


大半は後者。普通だ。


ただ稀に前者 つまり“それが見える人“がいる。


見える人は苦労する。

周囲から変な目でみられ、浮く。


だから多くの見える人は思う。「こいつらが見えなければ」

今日も部室に向かう

そして足を止める。

今日も「あいつ」がいるから。


この部活において玲は幽霊部員だ。


活動初日、玲は部室に入れなかった。

ドアの前で目玉が飛び出た子供の地縛霊が歌を歌っていたから。


子供は好きな方ではない。


退け。そう言いたかった。

できなかった。

その霊が 恐ろしい目で睨むのを見てしまったからだ。

玲は怯む。恐怖で顔面蒼白になった玲を、他の部員は変な目で見る。


「ヤバッwwあいつのあだ名、"見える子ちゃん"決定だわ」


そう噂される。

聞こえてるっつーの。


玲はその時から部活にいくことができなくなった。


つくづく”見える子ちゃん"は損である。


もう 見えなくていい。


神様、仏様、どうか見えなくしてください









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