115話「到着」
ミィーナに連れられて数日、雪林地帯を超えて、草原地帯を越えたりして、俺たちは目的の街にたどり着いた。道中はかなり安全な旅だった。ミィーナの服装や言葉的にそこらへんのモンスターとの戦いを想定していたけど、そんな心配はなかったようだ。
まぁ、あったとしても俺は戦えないから何もできないんだけど。
「この先に行ったらレオーナに辿り着く。」
「おぉ、なんか大きそうな街じゃのう。」
「そうって、大きいんじゃないか?」
俺は街の大きさなんて記憶にないからわからないけど、レオーナの街はかなりの大きさがあると思う。城壁みたいな壁はあるし道はなんだか整えられているし。
「案内はこれで終わり。あとは好きにしても?」
「あぁ、いい。どこにでも好きなところに行って……。」
「言われなくても、それじゃあさようなら。」
ミィーナの態度は冷たいものだった。それもそうだ、考えれば彼女からすればこの旅は監視と隣り合わせで尚且つ心的には快適とは程遠いものだったと思うし。
「さて、ゼルよ。行くかの、」
「ピィー!」
「おおーそうじゃエルフルもじゃな!忘れてはおらんぞ!」
「そうだな行くとするか。」
ミィーナに言われたことを思い出して、頭にフードを被る。エルザードにもフードを被せて万が一のこともあるのでエルフルはエルザードの服の中に隠れてもらうことにした。
人の街、どんなところなんだろう。って思う好奇心MAXの俺、それと同時に不安を抱く俺もいたと思う。
そんなどちらも抱えて俺達はレオーナの街に入っていく。




