告白→承諾
まんをじして、留土羅は本宮修子にアタックする事にした。フラれても構わない。自分の気持ちにこれ以上嘘はつけない。新年会の二次会で巡ってきたチャンスを留土羅は逃さなかった。二人は真冬の空の下にいた。
「呼び立ててしまって、ごめんな本宮。実は話があって。」
「そうなの?外で話す位だから、急を擁するのね?」
「単刀直入に言うね。本宮、君が好きだ。」
「やだ!冗談でしょ?留土羅、私だよ?からかってるの?」
「冗談じゃないよ!俺はそんな嘘はつけない。」
「そうね。でも本当に私で良いの?後悔するかもよ。」
「本宮に気持ちを伝えたくてウズウズしてたんだ。」
「どうやら本気みたいだね?でも今ここで判断を下して良いの?」
「時間が欲しいなら俺は待つけど。早い方が望ましい。」
「私、男性経験ほとんど無いけどいいのかな?」
「そんな事は全く気にならない。寧ろ好都合。」
「喧嘩とかするかもよ?」
「それでも構わないよ。喧嘩する程仲が良いって言うじゃない?」
「私、留土羅が思っているよりだらしないけど大丈夫?」
「そう言う女性の方が俺は燃える男だから。」
「一途になるとちょっと束縛気味になるけど?」
「望む所だよ。束縛して(笑)」
「料理とかもずぼらだけど構わない?」
「俺、料理得意だから。心配しないで。」
「仕事モードとプライベートモード全く違うよ?」
「構わない。寧ろそれ普通じゃない?」
「分かった!私、留土羅と付き合ってみる。」
「そうか。本当にそれで良いんだな?明日になって忘れたは無しだからな?」
「それは無いよ。幸い酔いもさめてきたし。」
「何て呼べば良いかな?」
「会社にいる時は御互い苗字で。プライベートでは名前で。」
「グッドアイディアだな。でもうっかりするなよ?」
「それは御互いにね。」
「よろしくな。本宮修子。」
「よろしくね。阿野留土羅。」
こうして二人は交際する事になった。いやはやこれで良いのか悪いのかは別にして。




