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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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同期故に

 同期故の特権はあると思う。気を使わなくて済むと言う事だけではなく、何よりも言いたい事が言い合えると言うのは、大きなメリットである。上司や部下相手ではそうはいかない。階級差もあまりないケースが同期の場合は多く、ほぼ同じスピードで出世し同じタイミングで社を去る。勿論例外はあるにせよ、同期と言うのは特別な存在であるのに違いはない。

 公務員ならばなおさら分かりやすいかもしれない。未だ年功序列の企業文化が根強い日本型企業においては、エスカレーター式に給与も上がる。そんな中で同じステージにいるのは同期だけである。そんな同期と言う存在でカップルが出来るのは、何も不思議な事ではない。

 同期カップルの長所を考えると、寧ろ自然と同い年や年の近い同期に目が行くのはそれなりに、惹かれる理由がある。同期の人間がこれほどまでに惹かれ合う原因はシンパシーだろう。能力の有無に限らず、階級の差に限らず、御互い切磋琢磨出来る存在である。

 この様な関係になれる人間は同期をおいて他にはいない。どんな世界・業界にも先輩、後輩、同期と言う三本柱は人間関係において存在する。存在する以上特徴が出てしまうのは、ある意味仕方の無い事ではある。

 しかし、デメリットもある中でメリットを優先させるのではなく、総合的に考えて自分がどうしたいのかと言う意思決定の元に人間関係を築くのは重要な事であると思う。

 それは異性でなく、同性であっても同じ事だと言う事は言うまでもない。スムーズな人間関係は良好なプライベートを産む。それが本当の幸せである。自分でそう言った選択をし、組み立てて行く事が、社会人の役目だとしたならば、どこまでそれに対する答えを用意出来たかと言う事が、重要な事ではないだろうか。

 一方は良くて一方は駄目だと言うバランスの悪さで生きて行くのではなく、あっちもこっちもバランス良く関係を築く事が求められるはずである。それが出来ないうちは、やはりまだまだ半人前なのではないだろうかと思う。同期故。成功もあれば失敗もある。同じ様に先輩後輩だからこそ成功も失敗もあると言える。

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