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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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主導権争い

 この日は初めてショッピングに行く事になっていた。居酒屋とカラオケ以外に行く所は限られていたが、何やらひかるには買いたいものがあるらしい。聞けばそれは金額的に大きな買い物らしい。それだけを聞かされていた留土羅にひかるはこう質問した。

 「ブルーレイレコーダーと録画機能内蔵TVを買うのどちらが良いか?単刀直入に教えて。」

 と言う問いであった。録画したものをディスクにおとして置きたいならブルーレイレコーダーだし、一回しか見ないのならば、録画機能内蔵TVを選ぶべきと留土羅はひかるに助言した。また、画質にこだわるのならばブルーレイレコーダーの方が良いと付け加えた。

 予算的に上限は設けていないようではあったが、家電素人のひかるには、家電をいつどの様に使うかが大切であると留土羅はアドバイスした。それだけを気を付けていれば、家電選びはスムーズに進む。結局ひかるは42型4KTVと1TBブルーレイレコーダーを二時間悩み購入した。

 このデカイTVとブルーレイレコーダーを運ぶ為に連れてこられたんだと留土羅は知る。そのTVとレコーダーを一旦ひかる宅に放置して、ランチを楽しむ事にした。二人の休みが重なるなんて年に一度あるかないかだ。どちらかと言えば、階級の高いひかるが留土羅の休みに合わせる事にしていたが、シフトを決めるのは編集長である。希望は有って無いようなものだ。

 そんな貴重な二人の休みは、あっという間に過ぎ去って行った。配送料と設置代金を省いた為に、設置までやらされた留土羅はかなり疲労困憊であった。ひかるは設置を留土羅に丸投げしたが、夕食を留土羅の為に作っていた。一体この休みは何だったのか?と留土羅は自問自答したのである。まぁ、ひかるが喜んでくれているし、良いかと開き直れた。

 そう言う献身的な愛し方もあるのかと留土羅は感じ始めていた。歳上結婚も悪くはないが、自分主導に出来ないストレスを留土羅は覚えた。最も留土羅はひかると付き合っている時は相手主導になっていた事に違和感は覚えてはいなかった。

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