明暗
人生って奥が深い。そう思える様になるには、まだまだ時間がかかる。高校や大学を出たばかりの若者に人生の奥深さが分かるはずもない。逆にそれが分かっているなら、そう言う訓練をすれば良いのである。人生の奥深さについて思考を張り巡らす事は、きっと生きる事にとって、プラスにはなってもマイナスに成る事はない。
年月を重ねる事でしか分からない事である以上、年月を重ねると言うよりも、待ってみると言う言葉の方が正しい。人生って何か?と言う答えは、そのまま人生の奥深さと言う事に繋がるはずである。それを表す詩を一つ紹介したい。
タイトル「明暗」
くっきり分かれたね。白と黒。どうやら僕は白で君は黒を選んでしまったようだね?仕方無い。いくら悔やんでもその運命は変えられない。未来の色が何色かは分からないが、明日はきっと晴れるから。そんな明るい気持ちでいられるか、もう駄目だともう出来ないと諦めて暗い暗い気持ちで過ごすのか?どんな状況でも前を向いていられるのか?それを神様は試している。どんな天候でも心の天候はがいつでも晴れている様に準備しなくちゃならない。スッキリ分かれた君と僕。どうやら君は良で僕は悪を選んでしまったようだね。仕方無い。いくら嘆いてもその運命は変えられない。人生の道まで決まる訳ではないけど、明日は絶対良くなるとそんな根拠もなく、明るくいられるのか?もうお先真っ暗、もう先には進めないと簡単に匙を投げ不幸の主人公を演じるのか、それは分からないが、いつ何が起こっても、明暗は生じる。その事情が分かっているなら、良い事も悪い事も、全ての出来事を前向きに捉えて様とするはずさ。
要するに、心の持ち方、在り方によって明暗は分かれると言う事だろう。ただ年月を積み重ねるよりは、より良い方向へと思考を切り替えて行かなくてはならない。どんなに悩んでも人間は、結局良いか悪いかの損得感情で行動してしまう、そう言う生き物である事をこの詩は表している。勿論、人生の豊かさと言うのはそうした2択にはなく、数ある選択肢の中から自分に適した物を取捨選択しなければならない。




