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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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二つの詩

 2度と訪れる事の無い青龍と水菜美の青春はこうして終わった。しかしながら、彼等はその事を悔いてはいない。寧ろ未来に期待をしていた。そんな彼等が作った詩を二つ紹介したい。

 ①タイトル「一生止まらないから…。」

 強くないんだ。だから人は走り続けているんだ。逆らう事無く走れる事。それは人が負けない無意識的なもので、誰が作った訳でも無く、誰しもがやっている。でも無理だけどこの迷いを振り切る為に、僕は一生止まらないから…。こうして出逢えたのは、僕が一生懸命て来たから。走っていなければ巡り会えなかった。今はもうペースは落ちたけれど、そのお陰でどんなペースの時はどんな人に出逢えるか分かった。それだけでも収穫。君はもう知っている。どんな人にも最適なペースがあると言う事を。だからこれからも、最適なペースで走り続ける。この鼓動が止まるその日まで、僕は一生止まらないから…。

 ②タイトル「見えない未来(あす)

 生きていれば良い事だけじゃない。未来が描けない事もあるだろう。いや世間一般の人はほとんど上手な未来を描けていないだろう。前が見えないのは、前を向いていないから。上を見上げて光がないのはそこがトンネルの中だから。成功を掴めないのは、努力が足りないから。人は皆見えない未来を必死に歩く。いつか振り返った時にようやく一本の筋が通る事になる。それが生きた証になる。戻る事も、先を飛ばす事も出来ないけれど、苦しい事や辛い事ばかりではない。と、私は思っているよ。それでも未来は良い事ばかりじゃない。困難に立ち向かう姿勢は必要だし、準備は日頃からしておくべきだと思っている。それが未来を上手に乗り越える秘訣だよ。神様は乗り越えられる人にしか壁を用意しない。だから人は必死な顔をして、毎日頑張る。でもそれが必ずしも実を結ぶとは限らない。寧ろそう上手く行かない事の方が多い。だからといって、君の頑張りを否定する訳じゃない。現状を打破し努力するのは無駄な事ではない。未来は自分の力で変えられる。

 この二つの詩は今の青龍と水菜美の気持ちをよく反映している。

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