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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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おごりエゴに固まった人類の未来

 未来について自信のある人間など、そうはいないだろう。誰しもが未来を迎えるし、誰しもがそれについて悩むものであろう。中学校卒業・高校卒業・大学卒業と言うのは、あくまでも通過点に過ぎず、その先の人生の方が遥かに困難であり、遥かに苦しいものである。

 とは言え、中学校・高校・大学と言う時期が大切ではないとも言えない。様々なステージを経て皆成長するからだ。学生時代にしかやれない事もあるだろうし、そうした経験をする事は未来への糧になるはずである。

 幸せを得る事だけが、良い人生とも限らない。己の幸せを諦めて、他の事に活路を見出だす人もいる。そうした人がいなければ、社会は発展しないからだ。そこに至る過程は無数にある。だからこそ人生の答えは一つではないし、生き方も一つではない。言ってみれば答えの出ない数学的理論を解いている様なものである。

 答えがないものを理論と呼べるかは別にして、答えがない道を歩いている人間が、果たして全く不安が何も無い状態で与えられた道を歩めるだろうか?私にはそれが出来ないし、そんな人生はまっぴらごめんである。未来に着いた時点で、答えに到達した時点で、目標を見失ってしまうからだ。

 逆を言ってみれば、不安や心配があってこその人生だとも言える。いつまでたっても変わらないものもあるだろう。人によって道が違うからこそ、答えがないからこそ、生き甲斐があるのではないか?簡単に見つからないからこそ、この様に深く悩んだりはしない。

 自殺者の多くは、この様に深く考え過ぎて周りの愛が見えなくなる。未来に自信のある人間も所詮一過性のものでしかなく余り、持続はしない。不安や心配が無く生きれる人生の人間など、神をおいて他にはいない。

 しかし、万物の神はどんなにテクノロジーが発達しても、人間は人間にしかなりえない。人間は何でも出来ると言うのは、エゴでありおごりでしかない。そのおごりに気付かないまま文明ばかりが加速度的に発達しているため、破滅的な方向に進んでいる事を知る必要がある。

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