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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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誰もが通る道

 「これから、俺達どうなっていくのかな?実感がまるでない。」

 「これからの事なんてこれから考えるしかないでしょ?当たり前だよ。」

 「進路とかじゃないよ?水菜美とこれからどうなっていくのかなと思って。」

 「それも同じ事でしょ。今を積み重ねた上にしか先はないの。」

 「誰もやり方なんて教えてくれないもんな。大人になるって大変だね。」

 「こればっかりは誰もが通る道だから。諦めるしかないよ。」

 「卒業だ、入学だ、なんて騒いでいられない訳だ。」

 「良いんじゃない?そう何度もある事じゃないんだし。」

 「青春なんて過ぎてみればあっという間だったね?マジで。」

 「私は早く大人になりたかったから嬉しいけどね。」

 「俺はまだ学生でいたかったな。って思う事もある。」

 「じゃあ大学生になれば良いんじゃない?それはそれでありだと思う。」

 「いや、そうじゃなくて高校生をもう少しだけやっていたかったなと思って。」

 「そんなに楽しかったの?とてもそんな風には見えなかったけど?」

 「水菜美といる時間がもう少し欲しかった。野球漬けの日々よりも。」

 「これからだって、そんなのいくらでも出来る事じゃない?」

 「まぁ、そう言われればそうなんだけどさ。」

 「生きとし生けるもの、立ち止まる事は出来ないんだよ?」

 「そうなんだよ。でも俺はこの青春の思い出も忘れたくない。」

 「私も忘れたくない。こんな大切な思い出を。」

 「結婚するかどうかは別にして、水菜美とはずっと仲良くしていたいな。」

 「気が早いよ?青龍。まぁ、法律的には成人なんだし。」

 「今しちゃうの?それはまだ親には言えないよ。まだ契約社員何だし。」

 「じゃあ早く正社員に成れる様に、頑張らなくちゃね?」

 「水菜美こそ、大学のチャラ男とイチャつくなよ?」

 「って言うか女子大だし。その心配は無用だわ。」

 「バイトするのか?」

 「うん。何かとお金かかるし、なにかしらバイトはしようと思ってる。青龍こそ、まとまった給料が入ったからって無駄使いしちゃ駄目よ?」

 「分かっているって。将来の為に貯金しますよ。」

 「青龍のお金の使い方に私が、口を出すのもおかしいけどね?」

 「でも結婚したら財布のヒモを持つのは嫁だろ?」

 「まぁ、そう言われればそうなんだけど。」

 「水菜美が社会人になるまでは、自己管理するよ。」

 「私もそれが良いと思う。それが健全な姿だね。」

 「今からそんなこと心配しているなんて、後で考えたら笑えるよな(笑)。」

 「でも大切な事だよ?」

 「確かにな。」

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