第1部・第5章未来について
「こんな夜に呼び出してごめん。どうしても水菜美に伝えたい事があって。」
「私も青龍に伝えなくちゃいけない事があったから、丁度良かったわ。」
「回りくどい言い方はしない。水菜美はまだ俺の事好き?」
「まだ…好きかもしれない。青龍の方こそどうなのよ?私の事好き?」
「好きって気持ちがなきゃ、こんな事聞いたりしないよ。」
「お互いに未練有るって事?また復縁するの?」
「まぁ、そう言う方向に持って行ければ良いんだけど、3回目だし慎重になるわな。」
「未来について建設的な関係を築くには、そうなるわね?」
「お互いさ、進路も決まっているし子供じゃないんだからさ。」
「そうね。未来志向的な関係を築けると良いわね。」
「学校を卒業して、はいそこまでって関係じゃ寂しいだろ?」
「そうね。友達ならいざしらず、付き合ってた人なら尚更ね。」
「そうだよ。他に恋人が出来たから別れた訳じゃないんだし。」
「そうね。二人の意思疏通不足だものね?」
「断言する。俺は水菜美の側でしか幸せになれない。」
「何それ。世の中に良い女なんて山ほどいるじゃない?」
「そうじゃない。俺には水菜美しかいないんだ。」
「私だって同じよ?青龍しかいないんだから。」
「今の俺は力不足なのは実感してる。」
「それでも良いわ。貴方の側で笑顔を見ていたいから。」
「こんな欠点だらけの俺でも?」
「完璧な人なんていないわ。そうじゃない青龍が好きなの。」
「水菜美の笑顔を守れない様じゃ彼氏失格だな。」
「そうじゃないよ。一緒にいれるだけで幸せなんだから。」
「そうだよな。」
「本当に好きなら、本気でぶつかり合うべきよ。」
「俺が確かめたかったのはそう言う事だよ。」
「青龍は私の大切な運命の人だから。ないがしろには出来ない。」
「まだ俺は青い。全然大人なんかじゃない。」
「まぁ、まだ言っても18だしね。」
「そうだよな。」
「青龍の判断に私は従うよ。」
「あと1日だけ時間をくれ。俺がもう一度水菜美と付き合えるのかを。」
「分かった。1日だけ待ってる。」
そうやって話し合う事で見つけられる未来と言うのもあるかもしれない。




