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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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ゴードン王国最強の刺客イグニート・ラングロス第一騎士団長

 「イグニート・ラングロス」その名を聞いたサンゴストは表情が一変した。サンゴストが何故イグニート・ラングロスを知っているのか?答えは5年前に遡る。

 当時ゴードン王国はフラリーグスト帝国と軍事衝突をしていた。その時ハンロスド王国から停戦監視団が派遣され100人程のハンロスド王国兵士が停戦監視に当たっていた。サンゴストはその時の隊長であり、停戦仲介国連合の代表を務めていた。

 そのお陰で何とか停戦に持って行けたのだが、サンゴストはゴードン王国がイグニート・ラングロス率いる第一騎士団が到着出来ていれば、停戦ではなくゴードン王国の圧勝だったと見ていた。

 停戦合意の公式署名の場でサンゴストは初めてイグニート・ラングロスを見た。まだ20代後半の若者であるにも関わらず一軍の将の理想像を全て具現化した様な迫力、貫禄充分な巨駆であったと、サンゴストは記憶している。

 と、昔話はこれ位にして、イグニート・ラングロスの強さとは何なのか?と言う疑問を少しだけ解明してみたいと思う。サンゴストも直接イグニート・ラングロスが戦っている所を見た訳ではないが、あくまで噂の話である。

 まず、イグニート・ラングロスは巨大な槍使いである。パワーもスピードも桁違い。鉄壁の防御で相手を圧倒するという。それ以外の情報は、はっきり言ってよく分かっていない。仮にもゴードン王国騎士団最強の刺客であり、ゴードゥロア国王が最後の切り札を投入するというその信頼感は、絶大なものがある。体格の大きさを活かした、力強さと天性のスピードに対してミカツェルリア王子がどこまで有効打を与えられるか?それは戦ってみないと分からないが…。

 噂の域を出ないイグニート・ラングロスを倒さねば、ミカツェルリア王子はキーティア王女と結婚出来ない。ここまで来たんだ、もう後には退けないだろう。イグニート・ラングロスとミカツェルリア王子の史上空前の激戦の幕が静かに明けようとしていた。ミカツェルリア王子としては、腹をくくる以外には方法は無さそうである。

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