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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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良い事、悪い事

 多分別れた回数はあまり気にしなくて良い。もし付き合ったり、別れたりを繰り返したりしているのだとしたら、それはきっと想い合っている証でもある。想い合っていなければ、そこまで本気になれない。ぶつかり合う事を恐れてはいけない。ぶつかって、別れて。ぶつかって、別れて。と言う関係性の向上の方法も無くはない。

 それが必ずしも幸せに結びつかないだけで、幸せになる可能性は0ではない。それでも本当に好きで、いとおしいと思う気持ちから目を背けてはいけないのである。マイナス的な見られ方をするかもしれないが、モノは考えようで、それだけ自分の気持ちに正直なのかもしれない。だが、単に浮気性の尻軽クソ野郎なのかもしれない。そうではなく愛情表現が下手くそな不器用なだけかもしれない。

 大切な事は、二人の未来をどう描いていくかと言う事であり、プロセスの美しさではない。と言う事である。周囲の目ばかり気にして、自分に嘘をつく位なら自分の本音で勝負した方が、例えそれで関係性が0になったとしても、悔いは残らない。

 何故別れてしまったのかを考えるかと言う行為をする事で、二人の課題が見えてくるのかもしれない。復縁ありきで話をしているが、1回で終わる恋もある。寧ろその方が遥かに多い。1回で終わる恋でもそこから得られる事は必ず次の恋で活きてくる。別れた回数を気にしなくて良いと言っているのはその為である。

 理由さえ明確になっていれば、別れた回数は気にしなくて良い。とは言え、男女の恋には仕方の無い別れは付き物で、それを引きずってはいけない。それが障害となり道を塞いでいるのならば、勇気を持ってどかしてやれば良い。それは人間誰しもが通る棘の道なのである。振り返りたくない過去の一つや二つ、誰にでもあるだろう。

 しかし、そこから学べるモノは必ずある。そこを見極められるか否かと言う事で、その人間の力が問われている。自分の人生の匙を投げ出してしまっているのなら話は別だが、恐らくその様な人間は我が道を行く他にない。要するに、自分らしく普通に生きていたいと思う多くの人間は、己の過去を振り返り、未来の恋に繋げているはず。そうそう人生は悪い事ばかりではない。良い事もある。それを知る必要がある。

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