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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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334/360

プラロードの八連突き

 プラロードは槍使いである。ミカツェルリア王子には不利な相手である。とは言え、運命のゴングはいきなり鳴った。プラロードは得意な高速槍突きで、ミカツェルリア王子は自由に動けない。王子はポルテインシールドを使い致命的なダメージを回避しつつも、一撃を与える隙を探っていた。

 チャンスがあるとするならば、それは刹那の瞬間だろう。しかしプラロードの槍さばきの前にミカツェルリア王子は防戦一方。リーチの違いから明らかに王子は不利だった。それでも接近戦に持ち込めれば勝機はある。それにプラロードの槍さばきは決定打にかけていた。幸いにして大したダメージを回避しながら、防御に専念する内は負ける事はなかった。

 きっとこの槍さばきでゴードン王国騎士団No.3にまでかけ上がったのであろう。最大で八連突きの槍が飛んできたが、体力を消耗するのか、攻撃の後に必ずレスト(休憩)が入る。それを悟ったミカツェルリア王子は、その致命的な弱点を見事に捉えた。時間が経つに連れ槍の破壊力も無くなってきていた。

 あとはラスト一撃を決めるチャンスを探るだけである。ただ、タイミングを読み間違うと、槍をモロに喰らいこちらが負ける。ポルテインシールドを駆使するだけなのだが、ポルテインシールドも八連突きを何度も喰らっているため壊れる可能性があった。

 ミカツェルリア王子は集中した。次の八連突きの後に行くと決めた。

 「今だ!」

 ミカツェルリア王子はポルテインシールドを離し、両手でバリティングブレードを持ち槍ごとプラロードを振り抜いた。決まったか…?と思ったが、プラロードは気を失い、自慢の槍も根元からポキリと折れていた。

 勝った、勝ったぞ!ミカツェルリア王子はゴードン王国No.3のプラロードを何とか退けた。残る試練はあと二つである。

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