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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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33/360

検証

 水菜美も河合京子に同じ様な相談をしていた。

 「また別れたの?」

 「またって…確かに2度目だけどさ。私達って結ばれない運命なのかな?」

 「別れた理由が明確になっているなら、そう言う事から潰していかないと。」

 「流石T大学に合格しただけあって、分析力は大したものがあるわね。」

 「あのね?私が言いたいのはそう言う事じゃなくて…もう。いや。」

 「京子は好きな人とか作る気ないの?そう言う噂全く聞かないけど?」

 「私はさ、大学デビューしようかと思って今は控えているの。」

 「ベタだね。成功するかは分からないけど。」

 「恋愛なんて今焦ってもどうしようもないよ?時期が来たら自然に出来るものだと思うよ。」

 「凄く説得力があるんだけど、気のせい?」

 「とにかく水菜美は、青龍に未練タラタラね?」

 「バレたか。」

 「何年一緒に友人やってると思っているの?」

 「それに、水菜美には青龍以外の男は似合わないと思うよ?」

 「そう思う?やっぱり私には青龍しかいないんだって?」

 「誰を好きになろうと水菜美が幸せなら、私は何も言わないわよ。」

 「もう一度やり直せる様に試行錯誤してみる。」

 「うん。それが良いと思うよ。」

 「でもその前に京子に聞いておきたい事があるんだけど?」

 「何?私重要な事忘れたかな?」

 「水菜美が好きな人は間違いなく君井青龍なんだよね?」

 「他に誰がいるの?私には青龍しかいないって京子も公認してくれたじゃない?」

 「もし他の男がいるなら、それはきちんとしなくちゃいけない。」

 「つまり、はっきりしろって事?でもそれはないわよ。私は青龍一択だから。」

 「太陽の事、まだ好きなんじゃない?」

 「それはないわよ。私と太陽君は何もなかったんだから。」

 「もし水菜美が太陽の事好きだと言うシグナルが出てるのを私が感知していたとしたら?」

 「それは京子の勘違い。その予想は外れてるわ。」

 「でも青龍君はそれを感知したんじゃない?」

 「よく出来た話だけど、別れた理由ではない。」

 「京子?私にカマかけたでしょ?」

 「京子がそんな事言うのは根拠があると、思っていたよ。」

 「水菜美には通じないか。揺道作戦。とにかく水菜美は青龍ともう一度よく話し合いなさい。」

 「そうだね。中途半端が一番良くないからね。」

 「いつでも相談にはのるけど、弱音は聞かないからね。」

 「ありがとう。やっぱり京子は私の頼れる親友だね。」

 「親友の幸せを願わないはずがないでしょ?」

 「確かに…。」

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