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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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ゴードゥロア国王からの挑戦状

 その後もミカツェルリア王子はキーティア王女と何度も面会やデートを重ねた。デートを重ねる度に王子はキーティア王女に心を奪われて行った。それは付き添いでミカツェルリア王子の護衛をしていたサンゴストやウェルガーも良く分かっていた事で、どうにかしてミカツェルリア王子をキーティア王女と結婚させてやりたいと言う気持ちになっていた。

 無論、キーティア王女もミカツェルリア王子に対しては、嫌悪感を抱く事は全く無く寧ろ、日を増す毎に王子に好意を抱く様になっていた。そんな二人の交際も順調で、周りは結婚秒読みかと思われた矢先の事であった。

 ミカツェルリア王子がキーティア王女の父であるゴードン王国国王のゴードゥロア・ブロウェザス=ゴードゥロア25世にダイレクトに呼ばれた。国王に謁見を許されたのはミカツェルリア王子だけで、信頼するサンゴストやウェルガーはそこに参加出来なかった。20分程でその面会も終わった所で王子にサンゴストやウェルガーから質問の嵐をぶつけた。

 どうやら王子の話によると、キーティア王女と結婚する為には4段階の試練があるらしい。ゴードン王国の血縁者が嫁に行く場合は、代々その花婿に対して、試練を行うのが習わしらしい。その試練に挑戦する気はあるか?と言う話であった。ミカツェルリア王子は即答でやりますと答えた。すると明朝闘技場に来いと言う事であった。それ以上の情報は得られなかったと言う事であったが、既に試練は始まっているのではと、サンゴストやウェルガーは思っていた。

 大体において、そんな伝統がある事など聞いた事がないし、結婚する当事者の二人の同意があれば、結婚する事は出来る。だが相手はあのゴードン王国国王ゴードゥロア・ブロウェザスである。国王の策略まんまと乗せられたのは、裏を返せばミカツェルリア王子の自信の現れともとれるものであった。

 サンゴストもウェルガーも王子の心意気を買って、余計な横槍を入れる様な野暮な事はしなかった。だが、4つもある試練を乗り越えられるのか?エスカレートするゴードゥロア国王の試練を無事に乗り越えられるのか?サンゴストやウェルガーの心配の種は尽きなかった。

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