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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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結婚への障害

 ミカツェルリア一行は長期戦を覚悟で、ゴードン王室の近くにある首都ゴルデントスの安宿を長期滞在パックで3人分確保した。これでキーティア王女をゲットする為の拠点を構えた事になる。一回で決めようとするのは、先方であるゴードン王室やキーティア王女に対して失礼があるかもしれないと言う事にサンゴストが配慮した形であった。資金が潤沢とは言え、贅沢は禁止とロスドル国王から耳タコで言われて言われて来たことである。

 さて、キーティア王女と3日目で面会する事になったミカツェルリア王子は、キーティア王女たっての希望で、ゴルデントスの公園で行われる事になった。青空の下、御互いの心をオープンに話をしたいと言うキーティア王女の希望である。御互いに緊張していたようだが、そんなそぶりは一切見せずに昼食をとり約4時間で終了した。

 両者の第一印象は可もなく不可もなくと言った様なものであったらしいが、やはりクイーンオブザワールドだけにあり美しさは並大抵のものではなかった。勿論、ミカツェルリア王子がキーティア王女に惹かれた理由はその美しさだけではない。話し方、振る舞い方、そこから醸し出されるエレガントさと言えば良いのか、心の内面的な部分に惹かれていた。

 そうした自分の気持ちを再確認すると共にキーティア王女に自分の事を知ってもらうと言う二つの目標を達成出来た事に対してミカツェルリア王子は手応えを掴んでいた。

 キーティア王女も父で国王であるゴードゥロア25世に対して、悪い人ではないと言う事を口頭で伝えていた様である。ただ、お互いにまだ結婚については言及していなかった。そこまで語れるほど深い付き合いではない。二人が結婚する為には、まだまだ乗り越えなくてはならない壁と言う物がいくつも存在していた。

 配下のウェルガーやサンゴストもその事を懸念しており、ミカツェルリア王子自身も恐らくまだ見えてきていないであろうその障害に対して注意を向けていない訳であった。そんな中でゴードン王室はミカツェルリア王子一行に対して最初の壁を投げ掛けミカツェルリアの器量を試そうとしていた。

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