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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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ミカツェルリア王子の心中

 コンテスト後半も順調に進んでいた。6人目にはリディアス・マセグも登場したが、ミカツェルリア王子はブスッとした表情で、ステージを見つめていた。その表情からは全く王子の心情を伺い知る事は出来なかった。

 唯一分かる事と言えば退屈していないと言う事位だっただろうか。ウェルガーとサンゴストは念を押す様にミカツェルリア王子にしつこいくらいに伝えている事があった。

 「優勝者ではなくとも、王子の好みに合えば私達はその人物を嫁候補にすべく、最大限努力します。」

 と。王子にとってはそんな事は当たり前の事であった。優勝者を嫁候補にしなければならないとはどこにも書かれてはいない。恐らくウェルガーもサンゴストも、念を押すと言う事は、このコンテストのファイナリストの中から嫁候補を選んで欲しいと言う魂胆が目に見えていた。

 王子としてもダラダラ嫁探しの旅を続けるつもりは無かった。だが、やはりこれは相手の気持ちがある事である。コンテストは、30分×7人+25分=235分=3時間55分で終了し、いよいよ審査に入った。今年のクイーンオブザワールドは、誰になるのか?観衆の注目はその一点に集まった。

 そしてミカツェルリア王子の嫁候補がいたのか?いなかったのか?いた場合はその人物の名をウェルガーかサンゴストに伝えなければならなかった。正直ミカツェルリア王子は悩んでいた。まぁ、7人も美女がいれば迷わない方が病的である。普通ならば、一人や二人はタイプの人間はいるものだ。ミカツェルリア王子も二人まで絞ってはいた。

 その女性の名はまだミカツェルリア王子の心の中にある。残りのわずかな時間で王子は答えを一本化できるかが焦点になって来る。審査時間は例年通りだと一時間ちょっと。トータル5時間程で終わるのがほとんどである。

 そしてミカツェルリア王子がウェルガーとサンゴストの元に戻ってきた。そしてある女性の名をウェルガーに告げた。

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