100人の美女達
クロウェルザル公国に近付くにつれて徐々に様々な情報が入るようになって来た。女性のエントリーは予選を含めると100人。(この100人に入るだけで名誉な事だと言う)絞りに絞られて決勝に残るのはたった7人だと言う。予選は既に行われており、残すは決勝だけだと言う。
「おい、ウェルガー、サンゴスト、事前にお前達に聞かされていた情報とかなり差異があると思うのだが?」
ミカツェルリア王子は二人を問い正した。
「我々が仕入れた情報はあくまでウワサの域を出ませんでしたので。」
「もう少し補足すると、仕入れていた情報が確かな情報ではなかったのです。」
「まぁ、いいや。で、決勝に残った7人から嫁候補がいたとしたら?」
「そこから先の交渉は私とウェルガーの仕事になりますので、御安心下さい。」
「任せて大丈夫なのか?」
「その為の我々家臣でしょう。」
「もしファイナリストに嫁候補がいない場合は?」
「それでも構いませんが、嫁探しはまたふりだしに戻りますよ?」
「じっくり見定めて下さい。ミカツェルリア王子。」
クロウェルザル公国はハンロスド王国やリドスラガの様な大国ではない。寧ろ小国である。こんな小国に美女100人が簡単に集まるのか、とミカツェルリア王子は思ったが、この美女達は後に聞いた事ではあるが、ほとんどがクロウェルザル公国の外の国から公募した者達だと言う。お金を使い呼び集めていたのは容易に想像出来たが、まぁ、品定めをする位何も問題はない。とミカツェルリア王子は考えていた。
馬車移動はスピードは無いが、体力の消耗を避けられるため、歩き疲れると言う事はない。ウェルガーの手綱捌きの技術はすっかり上達していた。しかし、ミカツェルリア王子には解せない事が一つだけあった。いかようにしてサンゴスト達は美女達にアポをとるのであろうか?と言う事である。豊富にある資金を使用するのだろうが、そうなると自分の出会いは金で買うのかと思うと不思議な気持ちになった。
実際にどの様な作戦をとるのか聞く事も出来たが、ここは家臣達の事を信じる事にした。たまには家臣の事を信用してやるかとそこを大事にしたミカツェルリア王子であった。ミカツェルリア王子も少しは大人になったのかもしれない。いよいよ、ミカツェルリア王子一行はクロウェルザル公国領域内に入って来たのであった。




