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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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ディスシア・サンゴスト

 通称サンゴストことディスシア・サンゴストは現在41歳、ハンロスド王国騎士団に入って23年目の大ベテランで、重要な役職にはついてはいないものの、ロスドル国王や騎士団員の信頼も厚い。

 ウェルガーとは対称的な能力の持ち主で、能力のバランスが悪く、欠点も多いが飛び抜けた部分を持ちその分野のエキスパートと言う様な感覚であろうか。

 ミカツェルリア王子の身の回りの世話を若い頃から任されていたサンゴストは、父であるロスドル国王よりもミカツェルリア王子の事をよく知る人物であった。それがこの旅に同行する最大の理由だった。

 サンゴストは、槍の名手でありハンロスド王国で槍を使わせたら右に出る者はいない。とは言え、中年太りしたガッシリ体型のサンゴストは、素早さや俊敏性と言ったものには劣るものがある。

 ミカツェルリア王子にとっては、このサンゴストがいるお陰で随分と気が楽になった事だろう。勇猛な戦士として、サンゴストが世界中に名を馳せる様になったリスドンの戦いから4年。戦いの第一線から退く決意を固めていたサンゴストであったが、我が子の様に見守って来たミカツェルリア王子の嫁探しを手伝わない訳にはいかなかった。

 再び槍を持ちミカツェルリア王子の身辺警護をする事になったサンゴストは、パーティ最年長と言う事もあり、必然的にリーダーシップ的な立場を任された。人の上に立つと言う様なキャラでは無かったが、ミカツェルリア王子の為ならと、我が身を犠牲にしてもいとわない。そんな覚悟を持ってこの旅に付いて来た。

 何より心強かったのは、ウェルガーやミカツェルリア王子にはない経験値である。この経験値の差は戦場において、大きな意味を持っている事になる。おじさまのパワーをなめると痛い目にあうのである。

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