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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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第5部・最終話つなぐ愛

 家族も増えて、それを守らなければならなくなった。それ事体は嬉しい事である。

 しかしながら、それは同時に大きな責任が生じるものでもある。それは、一見すると大変なものかもしれない。いや、普通に大変な事である。

 それでも家族を作ったのは、自分がそうしたいと思ったからであって、作りたくもないものを作った訳ではない。だから責任が生じるのである。その位の事が出来る能力は持っている。であろうと思う。自分だけの問題ではなく、妻や子供にも影響が及ぶ問題である。

 まぁ、そんな事は結婚する前から分かってはいた事である。だから責任が生じている以上は、それを果たすのが大人と言う訳である。自己責任において、子供をもうけるのは本来当たり前の話である。好きとか嫌いとかそう言う次元の話ではない。

 結婚・出産はそれだけの責任が生じるものであり、強いて言うならば、付き合うのと結婚する時とではパートナーの性格が変わってしまったと言う事はよくあるが、しっかり責任が持てていると言う事である。マイナス方向にとらわれがちであるが実はそれは、自然な事である。

 責任の度合いが全く異なるからである。だからある程度の変化は覚悟しなければならないと言う事である。結婚と言うものをしてから人が変わる様に感じてしまうのは、人それぞれ結婚に対しての捉え方や価値観が違うからである。価値観は、人によって違うから結婚しても変わらない可能性もある。

 久五郎の場合は順調に雅代と結婚まで辿り着き、子供も作れた。しかし、その初恋の倫理は様々な法則や定理のようなものが詰まっている。必ずしも久五郎と雅代の様にはいかないかもしれないが、それでも二人の愛から学びとれる経験則は少なくない。二人がこれからも幸せでいる為には、付き合っていた頃の経験則を活かしながら、新たな課題に対してどこまで自分達の力で解決を図れるかと言う事だろう。二人の愛はこれからも続いて行く。

 完

 一人の人間を想い続ける事は、大変である。そんな気持ちを詩にしたものがある。

 池倉久五郎詞

 「想うままに」

 愛していると想うままに伝えても

 それが必ずしも伝わるとは限らない

 人と人の間には気持ちと言う名の

 大きな壁が存在しているのである

 だからと言って想いを伝える事を

 避けてしまっては何も始まらない

 これだけ君を愛しているよと言う

 事を伝えなければ始まるものも

 始まらないだろう

 君の笑顔を守る為に出来る事

 君の幸せを作る為に必要な事

 想うままにやって行こうよ

 想うままに愛を叫ぼうよ

 by池倉久五郎

 

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