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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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家族と妻を愛する

 家族が増えても妻を愛し続けられれば、それは本物であろう。子供が生まれるとつい、そこにエネルギーが行きがちで特にそれは女性の場合に顕著である。自分がお腹を痛めて産んだ子供に対する愛情は、それを経験していない男には分からない感情があるのかもしれない。

 それでも、夫も妻も永遠の恋人でありそう言う関係を保つのは理想である。恋人がパートナーに昇格すると、どうしても子供優先の父、母と言う構造になってしまい、恋心を維持していくのが難しくなる。

 表面的にはパートナーであっても、心の奥の繋がりが無ければ家族が増える度に、夫も妻も恋心を忘れやすくなる。子供に愛情を注ぐ事は大切な事である。だが夫も妻も恋人の様なトキメキを維持するのも大切な事である。

 子供はいつか独立するものであり、子供と過ごせる時間は限られている。勿論、家督を継ぐ人間もいるだろう。とは言え、今時の若者は親と一緒にいる事を拒む傾向が強い。

 そうしてやっとまたパートナーと向き合える時間が出来る。恋人の感覚を忘れ無ければ、死ぬまで二人は恋人でいられる。そう言う努力を怠った夫婦は熟年離婚に至るのである。

 一度夫婦の契りをしているのであるから、死ぬまで一緒にいるのは当たり前である。子供を育ててはいさようならでは、まるで子孫を残す為の結婚になってしまう。とは言え、価値観は沢山あるし、別に離婚も再婚もそれは個人が選択する事である。

 だが長年連れ添った夫婦にしか到達出来ない愛の境地とも言うべき究極的な領域はあるはずである。そこを目指すならば、死ぬまで一緒に恋人でありパートナーであると言った関係を保つ事が必要となる。

 愛の形は100人いれば100通りの選択肢が存在している。しかしながら、子供がいるいないに関わらず夫婦の愛は、固定されており、子供にも影響するものである。子供は親の背中を見て育つ。つまり、仲むつまじい夫婦の姿を見せる事は、子供の将来の為でもある。良好な夫婦関係は、必ずプラスになる。

 愛する事は難しいかもしれないが、それをやるのは人間なのである。人間のやる事はいつも完全なものではなく、完璧なものなど有り得ないのである。それは全世界の人間に当てはまるだろう。

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