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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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第1部・第3章復縁

 ヨリを戻してから初めて迎える週末。二人は早速青龍の父の車を借りて、ドライブデートに向かった。行き先は冬であった為、必然的に屋内レジャーになっていた。

 とは言え、青龍の父から借りた車。長旅は出来ない。そこで青龍は、東京スカイツリーと東京タワーを見て、ソラマチ(東京スカイツリーふもとの複合型ショッピングモール)で、食事をすると言う計画を立てた。都内は車を停められるパーキングエリアを見つけておかないと大変な事になるぞと、青龍は父から言われていた為、東京スカイツリー周辺のパーキングスペース(駐車場)を探すのに時間を割いた。

 そうした前もったデートの下調べも男の役目である。それに当日あたふたした情けない姿を水菜美に見せる訳にもいかない。と、ふと考えるとこうやって水菜美と東京に行くのは初めてだ。近場のデートスポットはあらかた制覇していたし、車で行くほどの場所へのデートは初めてであった。

 免許取り起てのドライバーが気を付けなければならないのは、車の速度である。ただ、青龍はスピードを出す事を極端に嫌う性格であり、若葉マークの10代には珍しい安全運転を心掛ける青年であった。とは言え、物損や対人事故には注意する必要があった。そんな事でデートに水はさしたくない。

 都心までは高速道路で行った為直ぐについたが、カーナビの調子が悪く恐らく時間通り着いたと思われるが、何とか自力で目的地に着いた。水菜美がカーナビを治してくれた為、帰りは何とかなった。と、まぁ一悶着あったが、東京タワーを覗みながら、東京スカイツリーへ到着し展望台まで行った…。事すら忘れそうになった。ソラマチでぼちぼち金を使い、帰路の心配をしていた事は明確に覚えている。

 そんな青龍をさておき水菜美はデートを満喫していた。そのあたりは、どこにでもいる女子高校生であった。予定通りに行ったデートも青龍は父に車のキーを返却した所で無事終了した。デートと言うものが、こんなにも体力と気力を消耗するものだとは、青龍は思っていなかった。まるで今までしていたデートがままごとに見える位であった。

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