指揮官同士の意思疏通
ムシャカマル・土方・榎本・勝は進軍の合間をぬって会議を執り行っていた。
「私はそうは思わないが、最早刀の時代は終わってしまったのか?」
「そう思いたくはないが、時代の流れと言うか風は銃火器に向いていると思う。」
「実戦でそなた達が一番感じている事は嘘をつかないだろう。」
「例え刀の時代が終わっても日本人には刀を扱っていて欲しいと思うしな。」
「そうだよな。例え海外と戦争になっても、白兵戦となればまだまだ刀もいけるよな。」
「その話は新政府軍を倒してからするのが良いかもな。」
「実際には射程距離と言う意味においては銃火器には敵わない。」
「ムシャカマルの様な手練れが言うのだから、それに間違いはないな。」
「白兵戦における刀の強さを強調させる為の言い方だな?」
「勝先生には敵いませんな。その通りです。自分の間合いに持って来れば良いのです。」
「刀の時代は終わるかもしれないが、旧幕府軍の負けを意味するものではない。」
「その為の再天下統一だからな。負けられないのに変わりはない。」
「当面の敵は薩摩・長州の陸軍でしょうか。もっと強い陸軍をまだ保持しているのでしょう。」
「薩摩・長州の陸軍より強い陸軍などこの日本には存在せぬよ。」
「手練れが揃っているからのう。心してかからんといけないな。」
「一度敗れた相手に再戦を挑む気持ちは分からない。負けた事が無いからな。」
「胸がスカッとすると言うか、何とも言えぬ様な快感だな。」
「これから先の戦いは、兵力も兵器の質もほぼ互角。つまりは、戦略により全てが決まると言える。」
「ムシャカマルの得意な分野じゃないか?頼もしい限りだな。」
「敵もこれまでの様に一筋縄で行かない事は確かだからな。」
「9つある我が獅子奮迅流の秘剣の5ランク以上の秘剣を解禁しよう。」
「何と!?これまでは力を抑えながら戦っていたのか?」
「無理もない。手を持て余して戦っていたのなら尚更心強い。」
「ランク上位の秘剣はこの私でも、連発は難しいし体力を使うからな。」
「両刃の剣って事か!」
「まぁ、似た様なものだな。」
「ムシャカマルにどこまで無理をさせないかと言う事も、今後の戦いの焦点になって来るからな。」
「私一人の無理で旧幕府軍勢力が勝てるのなら、安いものだ。」
「そう言う事を言っている奴から先に死んで行くのが世の常よ。」
「戦場では何が起きるか分からないからな。でもその心意気は買おう。」
「ここからは敵勢力圏内であるからね。気合いを入れて行こう。」
「空回りしないのがムシャカマルの凄い所だよな。」
「トップの人間関係がしっかりしていれば、大丈夫じゃよ。」
指揮官同士の意思疏通と言うのも大切になって来る局面ではあった。




