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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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ナイフ・フォークとチョップスティック

 おおよそ魚とは無縁のイメージのマクドナルドが、魚を使ったフィレオフィッシュバーガーを開発した事は画期的な事であった。肉類を使わなければならないと言う規定はどこにもなく、魚肉でもそれが美味しければお客様は満足してくれる。

 例えるならば、西洋料理を食べる時にナイフ・フォークを使わずにチョップスティック(箸)を使う様なイメージである。西洋料理の文化を尊重するならば、ナイフ・フォークで食べるのがマナーなのかもしれないが、使い勝手を考えればチョップスティック(箸)の方が日本人には都合が良い。あえてそれをする必要はないが、実利を考えて行動する事は世間の常識に従う必要は必ずしも無い。

 勿論、TPOはきちんと見極めるべきである。ハンバーガーを生み出した人間が、フィレオフィッシュバーガーを目の当たりにして、まずどんな感情を抱くだろうか?恐らくそれは、西洋料理をチョップスティックで食べる人間に対するの怒りと驚きの混じり合った感情と同じだろう。肉類を使うものこそがハンバーガーの王道だと信ずるのが正統派とするならば、フィレオフィッシュバーガーなどは技巧派であり、トリッキーな存在と見られているかも知れない。

 それでも世の中には、様々な人がいる。宗教的な理由で牛肉や豚肉を食べられない、または肉類そのものを食べない人もいる。フィレオフィッシュバーガーは、その様に肉類を食べられない人のニーズに応えられる為に作られた変化球である。それが成功裏になった事でマクドナルドは新たなる一歩を踏み出せたのは確かである。

 コスパ的にも、牛肉や豚肉に比べれば魚肉の方が良いし、何よりも白身魚ならば種類を問わず作れるのが、フィレオフィッシュバーガーの強みである。米国本土でも、海産物や海洋資源は何かしら有る訳で、それを利用する事で今までは見つける事の出来なかった新たな道を、開拓する事が出来るかもしれない。マクドナルドは、今後も新たなハンバーガーの開発に力を注ぐ事であろう。

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