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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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相思相愛

 勿論テイクアウトとは言え、早い段階で食べた方が美味しい事は言うまでもない事である。美味しさを保つ為の工夫や冷めてからの味にも、マクドナルドは視野に入れてはいるはずで、建て前上では出来立ての味を前提に販売している以上は、時間経過した商品を食べるのは、おすすめは出来ない。基本的にマクドナルドに限らず、ファーストフードや外食でテイクアウトした場合は、なるべく早く食べる事が望ましい。時間の経過に比例して味や風味が落ちる傾向にあるからである。テイクアウトに向いているとは言え、外食の基本は出来立てを食べて貰う事をベースとしている。

 商品の出来不出来も含めて、お客様にベストなパフォーマンスが出来るのは、店内飲食がベストである。とは言え、お客様のニーズに応えられる為にテイクアウトと言う手法があるのであって、ニーズが無くなれば店側としては店内飲食を勧めるのがベストである。お客様の回転率を上げる為にも、ファーストフード業界では創業当初から各業界に先駆けて、テイクアウトを取り入れてきたのである。

 令和の今になってテイクアウトは最早日常的なものであるが、ファーストフード業界ではテイクアウトを取り入れてきた理由として、客単価の低さが根底にあると思われる。店内の座席も必ずしも多いとは限らない。座席滞在時間ゼロのテイクアウトのお客様は、会計と商品の受け渡しで済むので、店側のメリットとしては、回転率を高められると言う効率の良さがある。

 営業時間も、24時間営業のない店舗にとっては、テイクアウトをしてくれるお客様の方がありがたい美味しいお客様なのである。とは言え、テイクアウトをしてくれるお客様が全てではないので、店側の座席数把握は必須である。テイクアウトは野球で言えば変化球とも言える。そう多くはないかもしれないが、勝負の分かれ目になるのに違いはない。

 比較的有効に機能すればテイクアウトは大きなリスクもない。お客様としても好きな場所で好きな時間に食べられると言う事は多少味が落ちても、テイクアウトをするリスクは分かった上でテイクアウトしている。店側のメリットとお客様のニーズがガッチリあっている。

 これを上手に販売方法として確立したのは、マクドナルドの卓越した手法であると言える。持ち帰りと言う発想が外食・ファーストフード店にとっては盲点であったかもしれない。

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