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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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タイムロスはマニュアル化で無くせ

 早さを追求する為の秘訣は作業の完全マニュアル化が望ましい。マニュアル化の弊害もあるが、より早くスムーズに業務を行う為には、全行程をマニュアル化する。これに勝る手法は恐らく存在しないと思われる。きっと作業をマニュアル化する事には反対の人もいると思うが、マニュアル化により失われる人間力と言う名の情愛と言う物は確かにマイナス要因ではある。

 しかしながら、そのマイナス要因は接客応対と言う分野で補えばそれには及ばない。働くクルーにとってもその方がやりやすいであろうし、きっともっと早さを秒単位で削る事は可能である。マニュアル化の分野では、恐らくマクドナルドは世界的なパイオニアであるだろう。マニュアル化する事による無駄の削減で、成功したマクドナルドならば、この点においては非の打ち所がない。フライドポテトからハンバーガー類に至るまで、よりスピーディーにより美味しくするマクドナルドの挑戦は続く。

 早さを追求して行くと、そこには必ず小さな無駄やムラが見えて来る。その無駄やムラを徹底的に排除する事でしか、マニュアル主義を貫き通す事は出来ないのである。マニュアル化の最大の利点はそこにある。それが出来なければ、マニュアル化の存在価値はなくなる。

 例えば一つのハンバーガーを60秒で作り上げるA店と、一つのハンバーガーを90秒で作り上げるB店が存在したとする。たった30秒の違いだが、この差が企業の売り上げにダイレクトに響いて来るのがファーストフード店の宿命である。10個で5分差が生まれ、その差は数が増える度に比例する事になる。A店もB店もハンバーガーの味やプライスは全く同じである。となると、回転率の早いA店の方が売り上げは良くなる。

 ファーストフードの命がスピードにあると言うのは、こうした部分に集約される。どんなに美味しくても、プライスが手頃でも、肝心要の時間でロスしてしまうのでは意味がない。勿論、お客様が急いでいない場合でも、マクドナルドクルーは最速の提供を試みるべきである。ファーストフード店を名乗るからには、遅くてはいけないのだ。ファーストフードは、早い、安い、旨いの三拍子がそろって初めて存在価値が生まれる。時間のロスはマイナスにこそなれ、プラスになる事はない。それは何もマクドナルドだけに限られた事ではない。

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