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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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第16話時間

 ファーストフード店にとって、提供時間は生命線と言っても良い。ファーストフードを名乗るからには、遅くてはいけない。そのベースの上で美味しさを確保しなければならない。つまり、時間をかけずに作れて尚且つお客様の舌を唸らせる物でなければ、マクドナルドに相応しい商品とは言えないのであろうと思う。

 オーダーが入ってから60秒以内に提供出来なければお客様に返金すると言うサービスを提供する店等もあり、その時間に対するこだわりは徹底していて反響を呼んでいる。ドリンクやポテト等は素早く提供出来るかもしれないが、ハンバーガー類はそうは行かない。バンズを焼き、パティを焼き、野菜やソースをかける。そうしなければハンバーガーにはならない。そのハンバーガー類を最速で作り出すマニュアルをマクドナルドは持っている。計算され尽くした技が随所に見られる。

 早く、美味しく、安くと言うのがファーストフードの三本柱であるし、それはファーストフード店の宿命である。一度早く作るマニュアルさえ出来れば、後は応用を利かせるだけで大抵の商品は早く作る事が可能である。そこにマニュアルの強さがある。折角早く出来ても美味しく無ければ、意味がないし、素早く、美味しくても価格が上がればお客様は離れて行ってしまう。ファーストフード店にとって、この三本柱を維持しながら新たな商品を開拓して行くのは至上命題であると共に生命線でもある。

 お客様のニーズに応えようとするだけでは無く、ハンバーガー類や全ての商品を通じて、より多くのお客様に笑顔をプレゼントする事も、マクドナルドの社会的役割ではないかと、思われる訳である。時間との闘いに勝つ事で、ただ単にお客様を待たせないと言うだけではなく、店の回転率を上げる事に繋がる。一時間で100人さばくのと、200人さばくのとではどちらが売り上げが多くなるのかは、言うに及ばない。満足の行くサービスを届けると共に、お客様を回して行く事も、考慮する必要がある。

 そう。マクドナルドはあくまでビジネスを行っているのである。綺麗事を並べても、百々のつまりが利潤追求をするカンパニーでしかない。ハンバーガーで得られる利益から雇用をしている人間の給料を支払っている一企業に過ぎない。そうだとしても、お客様に満足していただく努力を怠ってはいけないのである。お客様から代金を頂戴している以上は。

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