スペシャリティ
商品をサイズによって分ける戦略はファーストフード店では、王道である。それは人によって胃袋の大きさも食べられる量も満足する量も、何もかもが違う事に由来する。ハンバーガー類を1個で満足する人もいれば、5個食べても満足出来ない人もいる。ハンバーガー類のサイズをS・M・Lに分けられたなら、そうしたお客様の様々なニーズに応えられるのかもしれない。流石に今のマクドナルドの技術では可能なのかも知れないが、ロスやリスクは大きく増す事になる。
新商品の開発も逐次導入しているが、レギュラーメニューの販売数は頭打ちであり、プライスも上がっている。ハンバーガー類の3サイズ戦略はやってみる価値はあると思う。製造ラインへの大幅な負担や、コスパを考えると現実的ではないが、現にビックマック等を筆頭とする巨大ハンバーガー類の売れ行きは好調である。ニーズに応えようとし過ぎるのではなく、マクドナルド側から商品を通じたメッセージ性を打ち出す事が肝心である。
サイズ戦略は成功する。と言う確信を得る事が出来たのはマクドナルドの努力の賜物である。最も失敗も沢山経験してきた。お客様のニーズにどれだけ寄り添えるかと言う一心でやって来たマクドナルドとしては、売れないと判断した商品が売れたり、その逆も充分に有り得る訳である。お客様の胃袋を満たす為だけなら、別にマクドナルドである必要はない。飲食店など、腐るほどある。
お客様は、あえてマクドナルドに来てくれているのである。マクドナルドのハンバーガーが食べたい、フライドポテトが食べたい、と。マクドナルドのスペシャリティにお客様はお金を支払ってくれるのだから、他に代替えの出来ない商品があると言う事は、好調な売り上げを下支えしているのに違いはない。




