第14話コラボレーション
企業と言うかキャラクターと言うか、とにかくコラボレーションをすると言う事は、マーケティング上非常に有効な手段と成り得る。特にコラボレーションをする企業やキャラクターが有名な場合には、相乗効果となり売り上げにダイレクトに響いて来る。そのかわり、コラボレーションをして売れなかった、あまり受けが良くなかった場合のリスクは覚悟する必要はある。
つまり、コラボレーションして失敗すれば、自らのダメージに留まらずコラボレーションした相手にも同じ様なダメージを与える事になる。勿論そのリスクも想定してコラボレーションするのではあるが。
「ピンチはチャンス、チャンスはピンチ」それを肝に命じていないコラボレーションで、成功を得るのは難しいだろう。マクドナルドのコラボレーション相手は沢山あるが、ディズニーやピクサー等の米国資本の大企業が多い。ディズニー映画の新作等が出ると、そのキャラクターの玩具を出してハッピーセットを展開すると言う事はよくやる。日本資本ならばやはりポケモンであろうか。
とにかくマクドナルドのコラボレーションはスケールが大きい。本家のマクドナルドが巨大なだけに、日本や米国の大企業とコラボレーションする事は分からなくもない。それだけにマクドナルドがコラボレーションをして転けたと言う事は見た事がない。コラボレーションの相手はマクドナルドと同等かそれ以上の大企業、有名企業であるからだ。
そうでなければお客様に伝わりにくいからである。コラボレーション戦略は言わば互いの利益の更なる上ずみである。マクドナルドはそれを熟知しており、絶対に失敗しないコラボレーションを展開出来ているのである。勿論、コラボレーション戦略は、企業間の合意の元で成立する戦略である。要するに、もっと力をつけて有名にならなければ、戦略どころか同じ土俵の上にすら立てないのが現状ではある。
やはり、コラボレーションをするならば、力のある企業と組むのが前提条件である。コラボレーション戦略は今や当たり前になったが、それを戦略として充分に使えている企業がどのくらいあるのか、それは未知数である。そんな中でもマクドナルドは様々なコラボレーションに手を出して成功と失敗を繰り返して模索し続けている。




