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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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玩具(おもちゃ)と言うツール

 ハッピーセットを知らないファミリーは今時少ないと思う。低価格でハンバーガー類とポテトとドリンクに玩具が付いてくる、あのマクドナルドキッズ向けの看板メニューである。マクドナルドには個性的なキャラクターもいるが、ハッピーセットの玩具には他社のキャラクターを使う事が多い。例えばポケモン等や映画のキャラクターをコラボさせたりしている。

 それは、マクドナルドのオリジナルキャラクターを使うよりも、時流に乗ったキャラクターを使った方が、効果的に販売出来ると言う"大人の事情"によるものであるが、玩具を付ける事で販売力強化に繋げようとする試みは、理にかなったものであると言える。子供を含むファミリー層を狙うと言うのは、食品業界では鉄板である。

 確かに、子供が小遣いを握り締めて、マクドナルドに駆け付ける様子は、見ていて微笑ましい。その子供が成長して、学生や大人になっても買い続けてくれると言う正の連鎖が、生まれてくるのである。そうやって顧客を囲いこむ事で、売り上げを短期的な物ではなく、長期的な物にする事が出来る。玩具はその為のツールなのである。

 相手が小さな子供でなければきっと、別の物に変わるのであろうが、どの年齢層の人間であったとしても、恐らくツールはあるはずなのであってそれを店側がどこまで、提供出来るかどうかが商売を上手にやる秘訣である。どんな業種のどんな業界であっても、あくまで対象は顧客のニーズであって、それを満たすのが販売者の使命である。

 キッズ向けの戦略としてマクドナルドは、玩具を使っているが、いつも同じ玩具を用いている訳ではなく、男の子や女の子あるいはその両方をターゲットとして、玩具(ツール)に工夫を凝らしている。そう言う工夫をする事があって初めてツールは活かされて来るのである。ツールの活かし方は無限大にあって、ツールを見つけただけで満足していては、その先はないだろう。持続可能で継続的な創意工夫こそが、企業の活力となり、大きな飛躍へと繋がって行くのである。そう言う部分こそが、商業原理の大根としてそびえ立っている。それが基本なのであろう。

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