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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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第9話灰皿

 昔はマクドナルドでも当たり前に喫煙出来た。しかし、世の中の流れに乗るかの様に禁煙・分煙化が進んでいる。田川は喫煙者なので、よく分かるのだが、タバコを吸わない人にとっては、喫煙者の存在は看過できない存在で煙たがられる。

 田川が言いたいのは、水と油のような関係にある喫煙者と非喫煙者が存在する以上飲食店は、一律に禁煙するのではなく、どちらのお客様にも対応出来る様にすべきである。世の中の流れが禁煙だから全面禁煙にすると言うのは短絡的過ぎる気がしてならない。マクドナルドであろうがなかろうか、分煙化は飲食店の喫煙者に対するマナーであろう。

 最も喫煙者はドライブスルーを使えば良いのかもしれないが、喫煙者の肩身の狭さは尋常ならざるものがある。そもそも世の中の流れがおかしい。田川が喫煙者だからといって喫煙者の肩を持つ訳ではないが、一般論として20歳以上の成人ならば、吸うか吸わないかを決めるのは、個人の自由だ。健康を害すから禁煙にしましょう等と言う厚生労働大臣の方針は、余計なお世話なのである。健康を害そうが害しまいが、タバコは嗜好品の一つにすぎない。

 回りに気を使わねばならない嗜好品であるのは確かだ。しかし、飲食店と言うのは気持ち良く食事をする所であり、本来居心地の良い場所であるべきである。喫煙者にも禁煙者にもイーブンな配慮をしてこそ、お客様に対する店側の礼儀でありマナーであると思う。

 ほとんどの人はマナーを守って楽しく吸っている。マナーを守らない喫煙者は少数派である。よく聞くのは、昔は良かったよな。でも今やどこもかしこも禁煙・禁煙・分煙…。分煙すら存在が危うくなっているこの御時世。飲食店のホスピタル化は世の中の流れだから仕方ない。と泣き寝入りする喫煙者の肩身の狭さ。まぁ、禁煙・分煙は法律で定められている事だから、仕方無い。吸わない人より税金を多く払っている喫煙者よりも、禁煙者の意向に合わせているのは、やはりそう言う時代の流れなのである。

 とは言え、マクドナルドを利用するならやはり店内でわいわいガヤガヤ過ごしたいと思う。タバコを吸うか吸わないかに限らず。最もそれは田川の個人的観測を逸脱するものではない。

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