競争原理主義
ドリンクメニューと言うのは、ほぼ固定されたレギュラーメンバーの集まりである。逆を言えばドリンクメニューにはあまり手を加えないのが定石とも言える。ドリンクに限らずレギュラーメンバーに必要な要素は3つある。
まず一点目が、安定した力を持続的に維持出来る事。要するに不動の人気を持ち売り上げを常に伸ばしている商品であると言う事。
二点目が、万人から支持を得ている事。これは説明不要かもしれないが、幅広い世代からの支持があってこそ、マクドナルドのレギュラーメニューに成りうる。
三点目が、弱点が少ない事。どんな物や人でも欠点はある。そのウィークポイントをどこまで抑えられるかもレギュラーメニューになる重要なポイントである。
マクドナルドの主力商品はこの三点を概ねクリアしている。これはマクドナルドに限らず、スポーツ選手や様々な分野の集団に当てはめる事が可能である。こうした要素を満たした物がレギュラーメンバーとして主力を張る。と、田川松雄は思うのである。ただ単に能力が優れていると言うだけでは、レギュラーメンバーになれないのは、こうした理由があるからだ。
どんな社会でも、競争がある。人間も生物の一種であり、地球上の生物の一種に過ぎない。生物の食物連鎖の頂点に人間がなれたのは、脳の容積が大きいからだけではない。種の保存と言う意味においては、人間より繁殖能力のあった生物はいたはずである。しかし、その競争に人間は勝った。地球環境に破壊的な程の人口爆発になるほどに。人間は地球と言う星でレギュラーを取ったのである。
とは言え、その人間間でも尚競争を基礎とした経済を築き、競争で一番を取る事を至玉とするのは、そうする事で弱肉強食の世界を生き抜いて来たと言う事が、DNAに刻名にプログラムされているからである。学校の部活動に例えると分かりやすい。まず、ベンチに入る。レギュラーの資格を得る大前提である。ベンチに入ったら今度は控えチームで実績を残す事を目指す。そして、満を持してレギュラーの一人を蹴落とし、晴れてレギュラーに成れる。
そうやって、競争の連続に勝利して初めてレギュラーメンバーになる事が出来る。マクドナルドのレギュラーメニューも選ばれる理屈は同じだ。とかく、この世界の基本は競争原理主義なのである。それは何も日本や欧米に限った話ではないのである。それが現実なのだ。




