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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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ワールドワイド

 フライドポテトとは少し話がそれてしまうが、ワールドワイドな話をしたいと思う。マクドナルドは日本や米国は勿論の事、世界中に展開しているのは周知の事実である。しかも宗教上の制約で牛肉や豚肉が食べられなかったりする地域もあるが、それを踏まえた販売戦略を取っている。

 イスラム教徒に豚肉を使用したハンバーガーを販売したり、ヒンドゥー教徒に牛肉を使用したハンバーガーを出す事は、人の家に土足で上がり込む強盗と同じである。そういう事もあり、売れるメニューには地域差がある。ベジタリアンの人が多い地域では、フィレオフィッシュやフライドポテト等のサイドメニューが多く売れる。チキン、ポーク、ビーフを上手く使い分けて、マクドナルドは販売戦略を巧みにリサーチしている。

 日本のように何でも行けちゃう様な地域は、制約がない分販売する側からしてみればこれ以上の良質な地域はない訳である。日本人がハンバーガーを食べる様になったのは、マクドナルドが日本に進出し始めた1970年代半ば以降とその歴史はまだ浅く、日本人にはマクドナルドを受け入れる下地があった。程なくしてマクドナルドが世界中に進出。各地で大ヒットを連発した。それは徹底したリサーチの賜物であり、弾き出されたヒット商品の数々は、世界中の人々に受け入れられた事は、重ね重ね申しておこう。

 米国の一ハンバーガーチェーン店に過ぎなかったマクドナルドが、国境を越えて浸透した影には、こうした地道な努力があった。パティやバンズのサイズは、も地域差がある。本家の米国では日本のマクドナルドの2倍いや、それ以上に大きいメガサイズのハンバーガーが売られているし、インドのマクドナルドでは、ナンを使っている。ハンバーガーには地域色がモロに出るが、何故だかどこの国でも、マックフライドポテトはよく売れる。マックフライドポテトは、安いのに腹もちが良く、何よりも中毒性が強い商品である。ハンバーガーが食べられなくても、フライドポテトを食べられる人は世界には沢山いるのである。

 もっとフライドポテトのバリエーションを増やすべきだと思う人もいるであろうが、マクドナルドは一貫して塩味一本で行っている。ハンバーガーの左腕であるフライドポテトはあくまでサイドディッシュ。フライドポテトはメインディッシュにはなれないのだ。それでもマクドナルドはフライドポテトにもこだわり、強いハンバーガーに負けないシンプルな塩味のフライドポテトを提供し続けている。

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