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佐久間五十六厳選ヒューマンストーリー集  作者: 佐久間五十六


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一世一代の大勝負

 留土羅と本宮修子の箱根温泉旅行は、二人だけで初めて行く小旅行になった。二人は表面的には嬉しさを隠していたものの、心の底では、嬉しく思っていた。良い大人がお泊まり旅行位で心を動かす事になる情景は、見ているだけで笑えるものであったが、誰しもが通る道である為に、何処かほのぼのしさがあった。

 決して値段の高い宿ではないし、これといった高級感のある旅館ではなかった。それでも留土羅と修子はプライスレスな時間を過ごせる普通の旅館をチョイスした。一日目も二日目も特にスケジュールはあえて組まずに、フリーランスで行動出来る様にした。ただ、一つだけ約束ごとを決めた。どこに行くにも、二人一緒に行動すると。

 折角、二人で来たのだから時間を有効にかつ絆を深める為に使おうとするのは、自然な事だ。結局、一日目は日頃の疲れを癒す為に時間を割いた。ただ、留土羅は一日目の夜に照準を合わせていた様である。

 その理由は一日目の夜は勝負所だと勝手に気合いをいれていたからである。何処で仕入れた情報なのか、迷信に近いものがあったが、留土羅は修子の知らない所で、勝手に気合いを入れていた。修子はそんな事など待ち受けているとも露知らず、箱根の温泉を満喫していた。

 留土羅がどんな勝負をかけるのかは分からなかったが、大方の予想はついていた。こうして、お泊まり旅行になったのを期に、日頃言えなかった様な事を言うのか。はたまたプロポーズでもするのか?そのどちらかしかなかった。それ以外の法則は見極められない。第3の選択肢を選んだとしても、恐らくは、それがどうしたの?と修子に突っ込まれるのが落ちだ。

 留土羅はこのワンチャン、一世一代の大勝負に出ようとしていた。その後どうなるかは、修子次第なのだが、それがどう転んでも、修子を恨む事はない。決め台詞で修子を落とす。それだけを考えていた。もっと大切な事が有る様な気がしたが、今の留土羅にそんな余裕は無かった。まぁ、男が覚悟を決めた時は黙ってそれに誠実に対応する事が女の役割ではあるとは思うが…。

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