何かのせいにして
デートをしている暇も無い位に忙しい人がいるのは致し方ない事である。働けども働けども景気が良くならないからだ。それを恋愛出来ない理由にする人間は、恐らく良い恋愛が出来ていないと思われる。言い訳をしなければ、自分が恋愛出来ない事を説明出来ないのは、正しい事ではない。
自分に非があるからこそ現状に甘んじている訳で、恋愛が出来ないのは恐らく仕事や景気のせいではない。最も基本的な部分で言い訳をしている人間は、肝心要の部分でも言い訳をするだろう。恋愛が出来ないのは、自分が恋愛に積極的ではないからであり、誰のせいでもない。
周りに良い人がいないからと言う理由をあげる人間も事の他多い。周りに良い人がいないのではなく、周りにいる良い人を見逃しているだけだろう。この世に存在する全ての言い訳は、変換が可能である、それはいとおかし。時間が無いからと言う言い訳は一番多いが、正確には時間のコントロールが上手ではないからであり、時間は作るものである。
人のせいにする人間は、どこかで痛い目を見ない限り、ずっと人のせいにし続けるのである。そう言う悪い習慣は、良き人生の為にも改善するべき事であろう。言い訳をせず、正面から問題と向き合えばきっと道は開かれるかもしれない。
言い訳をしていると言う事は、見方を変えれば安全な逃げ道を自分で作っていると言う事である。逃げ道へ避難するのは、確かに楽な道ではある。しかしながら、それでは真に自分の目的を達成しているとは、言えない。逃げる事も人生ではあるかもしれない。そこに広がる道は確かに存在する。しかし、そこで本当に自分が満足出来るかと言うと、果たしてそうは言えないだろう。
正面から100%の力で受け止め、全力で向き合った先にしか100%満足の行く回答は得られない。それが理と言うものである。現状に少しでも不満があるのなら、しっかり腰を据えて全力で向き合ってみるべきである。そこから得られる経験は無駄にはならないと思う。それが無駄だと片付けてしまっては、きっとこの世に人間が満足出来るかと言う回答は無くなるのであろう。




